妙源山 信行寺(創立10周年)記念法要

―ヨーロツパ広布の拠点―
―御法主上人猊下フランスヘ―
―異体同心の修行道場として発展―

(『大白法』H25.10.1)

このたび、御法主日如上人猊下には、ガーナ法華寺創立15周年記念法要に引き続いてフランス・パリに御下向あそばきれた。9月8日、妙源山信行寺において創立10周年記念法要を御親修あそばされるためで、この御親修には、海外部長・漆畑行雄御尊師、大石寺理事・小川只道御尊師が随行し、来賓として光明寺住職・川合道収御尊師をはじめ有縁の御僧侶方が出席された。また、フランス在住の信徒をはじめ、ヨーロッパ各地で広布に邁進する信徒を代表して、多数の法華講員が参列した。

 ガーナでの日程を恙(つつが)なく済まされた御法主上人猊下御一行は、7日夜、ガーナ・コトカ国際空港を御発ちになり、8日早朝にロンドン・ヒースロー空港に御到着後、御体を御休めになる間もなく列車に乗り換えられ、同日午後、青く晴れ渡った秋空の広がるパリに御到着あそばされた。
 午後4時15分には、パリ市に隣接するモントルイユ市の妙源山信行寺に御到着。住職・中野道賢御尊師をはじめ参列の僧俗がお待ち申し上げる中、御機嫌麗しく御到着あそばされ、玄関前で元気あふれる少年部の歓迎を受けられ、さらに花束を受け取られた。
 その後、信行寺に御入りになられ、ただちに住職・僧侶・フランス信徒代表・ヨーロッパ各国信徒代表・寺族の順に、親しく御目通りを許された。
 本堂・ロビーを埋め尽くした参列者が、歓喜にあふれ唱題して開始をお待ち申し上げた。
 定刻の午後5時に開式が告げられると、出仕鈴が響き渡る中を、御法主上人猊下が漆畑海外部長の先導により御出仕あそばされた。
 法要は、献膳に続き、読経・焼香・唱題と如法に奉修され、この後、御法主上人猊下より御言葉を賜った。
 御法主上人猊下は御言葉の中で、平成3年に宗門主導の海外広布が開始され、欧州2番目の寺院である信行寺、また信行寺僧俗が、ヨーロッパ広布の拠点としての役割を存分に果たし、僧俗一致して教線を拡大しきたことを喜ばれ、このたびの10周年記念法要を機に、2015(平成27)年並びに2021(同33)年の目標達成に向け、全人類の幸せと全世界の平和実現をめざしてさらに妙法弘通に励むようにと御指南あそばされた。
 引き続き式の部に移り、初めにヤニック・ドルメンTBNS(日蓮正宗仏教寺院)法人役員より経過報告があった。
 続いて、宗務院を代表して漆畑海外部長より祝辞が述べられ、さらに信行寺講頭のジェラール・ピュレック氏より祝辞があった。
 最後に中野住職より、御法主上人猊下並びに参列の御僧侶・来賓に対する謝辞と、御恩徳には信行寺並びに管轄国の信徒50パーセント増をもってお応え申し上げるとの決意が述べられ、閉式の辞をもって午後6時半、法要は終了した。
 その後、信行寺正面玄関横で、御法主上人猊下により「山桜」の御手植えがなされ、続いて庭園に御出ましになられた御法主上人猊下は三師塔に題目三唱なされたあと、庭園を御覧になられた。
 このあと御法主上人猊下は再び本堂に御出ましになられ、記念撮影が行われた。
 御法主上人猊下は、午後7時半、僧俗一同がお見送り申し上げる中、信行寺をあとにされた。

フランス、またその前のガーナ御親修と、世界への正法弘通の様を目の当たりにするものである。私たちは、御法主上人猊下の御指南である内実の伴った本年の折伏誓願目標達成をもって、ひと月余り後に迫つた御影堂大改修落慶を真に晴れ晴れと寿いでまいろう。


▲創立より10年、御法主日如上人猊下の御下向を賜って記念法要が奉修された