平成33年を視野に折伏・育成

―座談会・家庭訪問等で妙法根本の生活語る―
―大韓民国・ソウル布教所―

(『大白法』H26.7.1)

 「チキゲッ スムニダ(持ち奉るべし)」。
 ソウル布教所では、5月23日に本年の折伏誓願目標3百名を達成して以降も、達成以前と変わることのないぺースで御授戒が行われている。6月20日現在で341名となった。(50パーセント増の御命題は本年2月13日に達成)
 入信決意に至ると、次は御授戒だが、希望日前日までに18区域の各区域長を通じて申し込むことが決まりだ。したがって、今、折伏していた相手が入信を決意しても、御授戒は翌日以降になる。
 そして御授戒の場には、区域長または副区域長の他、区域の正副婦人部長、班長といった役職者数人が、折伏した講員と共に立ち会う。
 また新入信者は、御授戒が終わったら、できるだけ速かに本人の住居がある区域の班に籍を移す。移籍後しばらくは、元の班の班長・副班長や紹介者が関わるなど、新たに所属した班で人間関係を作りスムーズに活動に溶け込めるよう、協力する。
 実際には、このシステムはうまく機能しているのだろうか。

 この疑問への答えの1つが、「龍門座談会」である。
 広布唱題会の行われる毎月第1日曜日、午前11時から開催される。目的は、ずばり「新入信者の育成」。新たに入信すると、1年間はこの龍門座談会へ参加することを推奨される。
 実際には、広布唱題会に参加した5百名以上の信徒が、広布唱題会後は階下の談話できる場所等で開始時刻まで過ごし、受付の出席名簿に氏名を記入して出席する。そのため、写真で判るように本堂はいっばい。みんなが参加を楽しみにしているのが感じられる。
 龍門座談会に参加した新来者が、座談会に出た当日、入信を決意することもある。新入信者向けによく練られたプログラムのため、判りやすいことと、そこに集まる人々の様子に安心するのであろう。
 式次第は、読経・唱題、布教所責任者・゙(チョ)雄理御尊師の御指導、質疑応答、体験談発表・主題発表・担当者挨拶・講頭挨拶・連絡事項伝達となっている。各発表者をどこの地区から出すか、龍門座談会責任者の吉勇奎(キルヨンギュ)さんを中心に、年間のローテーションまであらかじめ決めてある。
 発表原稿は、「新入信者に理解し易いように作成」する。「パワーポイントを使用し、視覚にも訴える」こと。御指南等は機関誌でありテキストである『正道』から引用すること。そして、「6ヵ月以内に発表された内容と重複しない」の4つの基準を設けてある。
 各地域の座談会担当者は、座談会終了後直ちに会議室に集まり、反省会を行う。出欠表で、参加すべき新来者が参加できているかどうか等、自分の地域の分をチェックしたり、次回の座談会をよりよいものにするため、注意点が話し合われ、意見交換をする。御尊師からの改善点等の御指導も、ここで責任者より伝えられる。次月の原稿も、この反省会までに提出されることになっている。
 座談会は、他にもよく行われていて、班長を中心に、班ごとの座談会も行う。班長は育成の最前線であるため、各区域長たちは、班長をもっともっと成長させようと、一緒に動くなどして力を入れ育てる。
 「コミュニケーション、異体同心への飽くなき努力」も先ほどの答えの1つだ。
 座談会や家庭訪問、会合の合間の会話などのコミュニケーションなどなど。顔を合わせ、時に共に食堂やカフェで話したりと、信心中心の価値観をあらゆる場面で語り、相手に理解させようと努力する。
◇◇
 布教所の一日は、毎朝7時、朝の勤行に始まる。
 その後、8時半より1時間、11時から1時間と午前中に2回の唱題行が行われ、勤行に参加した6、70名のうち、出勤のためなどで10から20名抜けるが、残りの信徒は、階下で朝食を摂ったりお茶を飲んだ後、唱題行に参加する。火曜日と木曜日の午後は、2時からも唱題行が行われる。唱題と唱題の間の時間で、゙御尊師はたくさん願い出られた塔婆を書かれている。
 午後4時より夕の勤行が行われる。誓願達成までは午後7時から、再度勤行と1時間の唱題行が行われていた。夕の勤行には80名ほどが参加している。なお、すべての勤行・唱題行の後に、御尊師から一言、御指導がある。
 動ける世代の婦人部員は、唱題行の合間で活動したり家事をこなすのだろう、出たり入ったりしている。年輩者は一日ゆったりと布教所で過ごす。その人数の多いこと。
 つまりは、御尊師が「ほとんど一日布教所にいらして、唱題され、御祈念してくださり」「その上、座談会へも出席され、家庭訪問もされ」「個人的な一対一での指導や、質問に答えていらっしゃる」と多くの信徒が口を揃えて言うように、お忙しいことを、信徒は自分の目で見て知っている。
 日頃の活動の根底にある広布への堅固な志を語ってくださった講頭(ソウル・釜山両方を束ねる講頭職)の金泰勳(キムテフン)さん、地域長(ソウル布教所信徒の長、釜山に
も1人、地域長がいる)の朴國田(パククチヨン)さん、区域長さん、区域の婦人部長さんたちの世代(50代、60代)にとって、韓国初の布教所がソウルに出来た2005(平成17年)年、さらに遡って御尊師が常駐されるようになり発起人会が始まった当時が、未だ記憶に新しい。それ以前の、信徒を一つにまとめ上げていく文字通り茨の道も、共に実感しながら今日まで歩んできているのだ。
 その人々が「こうして新来者を連れて来ることのできる布教所があることが有り難い」「御尊師がいつも唱題してくださっているから、折伏ができていく」と語る通り、゙御尊師の振る舞いを目にし、御指導を受け、日々怠ることなく、そこかしこで展開されている信心活動により折伏が実っていく。
 初めてソウル布教所をお訪ねした5月4日は、目標まであと40名というところだった。
 その後も順調に折伏は進み、5月後半、御尊師の「ご承知の通り5月25日には、幹部研修会(大白法887号に既報)が行われます。この時までに折伏誓願目標を達成して、漆畑海外部長様をお迎えしましょう」との御指導を受け、研修会2日前の23日に達成した。
 達成後、中だるみする間もなく行われたのが、壮年部の座談会。行事そのものは毎月行われ、偶数月は布教所で第4土曜日の午後5時より開催。奇数月は、各区域ごとで行う。開催日が極力重ならないようにしてもらい、日程が重ならない限り壮年部長が出席する。また、重なった場合は、副壮年部長と手分けして出席する。布教所で行う際の出席者数は平均百名、区域毎の月の合計人数は150名くらいとなる。
 本年1月に壮年部長となった李康周(イガンジュ)さんは、「日蓮大聖人の教えを信仰している人は、最高の境界をもって、何ものにも紛動されることなくすべてを解決していける。五欲に溺れている世間に同化してはいけない」と、妙法の価値観を中心に置いて生活すべきことを、様々な場面で訴える。
 法華講が結成される以前の、信徒会の時代に6、70パーセントが婦人部員だったのを、゙御尊師が壮年部員を柱に組織構成されたのを見て、「壮年が中心になりなさいとの御指導だ」と深く受け止めたからだ。
 なお、婦人部の毎月の会合参加者は約4百名だが、1週間後の6月29日には、千名の参加を目標に、年に1度の「ソウル布教所支部婦人部総会」が開催される。

 6月22日(日)、早朝の布教所前の道路に、大型・中型各1台のバスが停車していた。
 この日は、釜山布教所で「ソウル・釜山青年部合同部会」が行われるため、ソウル布教所所属の青年部員は、午前6時前に布教所に続々と集まって、本堂で題目三唱の後、バスに乗り込んだ。
 青年部の育成に関しては、例えば仁川地域では、在籍する30数名の青年部員を活発にするため、活動組6名を立て、1人が数名を担当して連絡、育成している。そのように各地域の壮年・婦人の協力を得て、青年同士も家庭訪問や声かけに努めたことにより、当初予定していた50名を大きく超えて70名の参加となった。
 2台のバスに分乗した青年たちは、釜山をめざし5時間の道のりを出発していった。
 朝の勤行を終えた後、御住職のお忙しい一日がまた始まった。この日は、KTX(韓国の新幹線)で3時間以上かかる、韓国西南部にある光州の信徒宅で開催する座談会に出席されるため、出発された。

 「育成は、コミュニケーションを取ること。一緒に動くこと。続けること」「『何々だから実行できない』を変えないと、変わらない」等々、取材に応じてくださった方々から語られた言葉はそのまま、今、まさに誓願達成へ向かって励んでいる全国法華講への、エールとして耳に残っている。


▲広布唱題会の後に行われた龍門座談会(6月1日)


▲ソウル布教所が入っている建物外観