座談会に新来者続々 新たな同志と御命題へ

―"求めている人"はこんなに!!―
(『大白法』H26.7.16)

 メキシコは、マヤやアステカなどの貴童な歴史や文化と、スペイン文化が融合した国である。現在は、アメリカの自動車産業を担い、日本からも多くの企業が進出している。世界中から経済成長の著しい国の1つとして注目される一方、それに伴う所得格差の問題などが懸念されている。
 この数年の間に、メキシコにおける折伏が顕著になっており、その中心者であるミゲル・ベンナサールさんにお話を伺った。
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自己紹介と、入信の経緯などをお聞かせください。
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〈ミゲル〉私は自然薬品や鍼(はり)治療等の東洋医学を中心として施術をする仕事をしています。キリスト教徒の家に育ちましたが、12歳の時に仏教について書かれている本を手にしてから、仏教に関心を持つようになりました。さらに、日本文化への興味を抱くようになり、東洋医学を中心とした医療を学んで医者になりたいと、強く思うようになりました。
 日本で東洋医学を学び自然治療の知識を得る一方で、何度か訪日するうちに真如苑という新興宗教を知り、仏教だと思って入会して信仰していました。
 しかし、2012(平成24)年10月に訪日した際に、法華講員に出会って日蓮正宗のお寺に連れていってもらい、御僧侶より、真如苑は仏教ではなく、日蓮正宗こそが真の仏教であることを理路整然と教えていただきました。私は、すぐに日蓮正宗の信仰を始めたいと思いました。そこで私は早速、お寺にお願いして、御授戒を受けることができました。
 私は、次の日にメキシコヘ帰らなければなりませんでしたが、翌年2月16日、日蓮大聖人の御誕生会の日にご登山しませんかと勧められました。私は、ご登山させていただきたいという気持ちが強くなり、2月に再度来日し、初めてのご登山が叶いました。本当にすばらしい体験でした。

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入信してより、多くの方を折伏していますが、その様子と原動力をお聞かせください。
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〈ミゲル〉メキシコでは、ほば百パーセントの人がキリスト教徒で、日本の仏教については、知らないか信じない人がほとんどです。そのような中で、折伏を続けていくことは簡単ではありません。
 でも、日蓮正宗に入信してまだ2年に満たないですが、御題目を唱えることは本当にすばらしく、私の心に平穏と、体中が活き活きしてくる活力をもたらしてくれると感じます。本当の幸せを教えてくださり、人生の苦悩を解決していける仏法に出会えて幸せに思います。
 きっとメキシコ人の中でも、心が清浄になる優れた価値観を求める人たちがいるはずで、そういった人たちは、本当の幸せや人生の大きな変化を求めているはずだと思い、この信心の話をしていこうと決意しました。
 メキシコ担当の御僧侶は、パナマ大広寺御住職の上地信暁御尊師で、昨年10月にメキシコに来られる機会がありました。
 その時に、私は宗務院海外部の御指導に従って大広寺の所属となりました。そして、上地御住職の御指導をいただきながら、折伏座談会の準備に取りかかりました。
 当日は、百名以上の新来者を招いて座談会を行いました。初めて仏教を聞く多くの人の前で、上地御住職は一つひとつていねいにお話くださり、結果として24名の方が御授戒を受けました。さらにこの日、私は御本尊様を御下付戴くことができました。
 私は、メキシコにも本当の宗教を求めている人たちがいることを確認できました。その方々と共に信心の喜びを分かち合うことのすばらしさを体験し、もつともっと折伏する必要があると感じました。
 私は仕事柄診察するたくさんの患者さんだけでなく、その家族や友人・知人など、知り合ったいろいろな職業の方に仏法の話をしますが、多くの方が仏教に興味を持ち、話を聞いてくれます。
 今年5月に2回目の折伏座談会を、メキシコ市と私が仕事でよく訪れるプエブラという町の2ヵ所で開催しました。メキシコ市では80名以上の新来者を迎え19名が御授戒を受け、プエブラ市では90名以上の新来者を迎え29名が御授戒を受けました。
 初めて御住職をお招きしたとき、メキシコ市には私を含め数人だけでしたが、今では多くの同志と御題目を唱え、共に御本尊様に巡り合えたことを感謝する毎日です。

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今後の信心活動への決意をお聞かせください。
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〈ミゲル〉今年の御霊宝虫払大法会に参加させていただき、多くの海外信徒と一緒に過ごす機会がありました。皆さんはとても誠実で、お互いを気遣いあって一緒にご登山の喜びを共有する姿に、とても心を打たれました。
 私もさらに、この信仰によって様々な苦しみや問題を解決していけば、より豊かな人生を歩むことができると多くの人たちに伝えていきます。現在、メキシコでは、明るい国民性の陰に、貧困や経済格差、ストレスによる様々な病気が問題となっていますが、1人でも多くのメキシコ人の生命がこの信心によって変わっていけば、メキシコも必ずよい方向に変わっていくと確信しているからです。
 ですから、私はこの信仰を始めた同志と共に、より活発に折伏を続け、御命題の達成をめざして、この国が本当にすばらしい国となるように努力していきます。