海外広布
セルビア広布

セルビア地図
面積:77,474q(北海道とほぼ同じ)
人口:約735万人
住民:セルビア人(83%)、ハンガリー人(4%)
言語:セルビア語(公用語)、ハンガリー語等


【国土世間】
 バルカン半島の中心部に位置し、山に囲まれた内陸国。渓谷など美しい白然に恵まれている。
 ヨーロッパとオリエント文明の十字路とも言われ、様々な文化の影響を受けながら独自の文化が造成されてきた。とりわけ14世紀末から約500年間この地を支配したトルコの影響の跡は街の至る所に残っている。
 宗教はセルビア正教の他に、イスラム教、カトリックなどがある。
 20世紀に人り、ユーゴスラビアの解体等、苦難をくぐってきたが、昨年末、欧州連合(EU)へ正式に加盟を申請し、国の復興と欧州復帰の第一歩を踏み出した。(『大白法』H22.2.16)


インデックス
母国の安寧世界の恒久平和実現へ/『大白法』H22.2.16



母国の安寧世界の恒久平和実現へ

―東欧で大聖人様の仏法流布―
(『大白法』H22.2.16)

 旧ユーゴスラビアの主要構成国であったセルビア共和国は、過去の複雑な歴史を経て、欧州諸国との関係緊密化・安定化を図りつつある。そして、先般、欧州連合(EU)加盟の申請を行い、欧州復帰の第一歩を踏み出したところである。
 今回は、そのような国情のセルビアにおいて、一生懸命に信心に励まれている首都ベオグラード在住のイーゴア・ラドニッシュさんにお話を伺った。
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〈Q〉日蓮正宗に人信したきっかけを教えてください。
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〈イーゴア〉私の家族は、約30年前にセルビアからカナダヘ移住しました。しかし母国には親族もいて、たびたび戻ることもあり、セルビアとは密接な関係を続けてきました。現在は母、兄、私がセルビアに居住し、私はセルビアの大学で勉強をしています。
 日蓮正宗を知るきっかけは、14歳の時セルビアヘ訪問した際、先に入信していた兄からこの仏法について教わったことです。もっと知りたいとの気持ちに駆られ、さらに御題目を聞いたときに心の中でカチッと灯火が点(とも)ったようで、すぐに自分も信心をする決意をしました。カナダヘ戻ってから約1年後、オタワで御授戒を受けました。
 その後、家族で一番最初に入信した姉が住むニューヨークの、妙説寺で御本尊様を御下付戴きました。
 十代半ばの頃は、御書やいろいろな教材を読んで、日蓮大聖人様の大慈大悲の御振る舞いに強烈なインパクトを受けました。正法に巡り合う前の私は、人生について多くの疑問を持ちながら、答えを見い出せずにいたからです。御本尊様に縁したとき、進むべき正しい道に導いてくださるのはこれしかないと直感したのです。それ以降、この仏法に巡り合えた福運にいつも感謝しています。

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〈Q〉入信後の功徳・体験について教えてください。
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〈イーゴア〉入信後、人生の難しい局面を乗り越え、健康に恵まれ、家族・親族がすばらしい生活環境が整うなど、多くの功徳に包まれてきました。特に人間関係、世間との繋がりの上に、本当の意味での慈悲は何であり、どのような気持ちで振る舞うべきかを学び、体感することができました。
 また、御題目を唱えていくことで正しい行いが生じることにも深く感銘を受けました。それ故、いかなる障魔や難しい局面が起ころうとも乗り越えることができるとの碓信をつかめたことに感謝しています。さらに言えば、御書に、「心の財第一なり」(御書1173頁)とありますように、御本尊様の功徳が浸透しているのを感じられる豊かな心になれることが一番の功徳であり、何ものにも代え難いと考えます。

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〈Q〉折伏する際、心がけていることはありますか。
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〈イーゴア〉「よき仏教徒の友達」となるよう努め、信頼関係を築くよう心がけます。肚を割った話し合いのできるレベルになるためにどうすべきか自問自答し、相手の状況に応じて深い配慮を持ち、素直に話を聞くことにしています。そこで、何を探しいかなる幸せを求めているか、理解するよう努めます。並行して、どのように振る舞うべきか導いて戴けるよう、弛まずに御題目を唱えていきます。
 折伏は容易ではありませんが、成就する鍵は、最後までやりぬく決意だと思います。そして、折伏はチームで努力することが最良の結果を生むということを学びました。心から御法主日如上人猊下の御指南に随い、信仰者として目的を違(たが)えることなく、一切衆生を救済するとの仏様の慈悲の心をもとにしていくところに、各自の正しい折伏の精神が培われると信じます。

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〈Q〉セルビアで信心活動する上での苦労など、お聞かせください。
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〈イーゴア〉3年前、海外部の御僧侶がセルビアヘ訪問を始めてくださってから、すべてが変化しました。将来に向けての正法流布のための基盤が構築されてきています。
 セルビアは、ユーゴスラビア連邦の解体、コソボ紛争へのNATO(北大西洋条約機構)による空爆など、多くの問題から回復し切れていないものの、徐々に復興している途中です。経済も大きな損害を受け、国中に失望感が蔓延しましたが、ようやく欧州連合(EU)加盟の申請に辿り着き、欧州復帰の第一歩を踏み出しました。
 セルビアの主な宗教はセルビア正教会で、ほとんどの人が折伏されて初めて、仏法の教えを耳にします。そこで、人々が自然と興味を示すような環境を作り、体験を通して話しますが、個人的な幸せだけに焦点を当てることなく、御本尊様の広大無辺な功徳についてしっかりと伝えるよう心がけています。それなくしては、セルビアの真の安寧も、世界の恒久平和もないことを話すのです。
 現在のセルビア信徒は小さなグループですが、堅固な絆で結ばれています。
 必ず行っている活動としては、広布唱題会と御報恩御講があります。そして、週に1度は集まって互いに励まし合い、意見交換し、新来者があれば折伏を進めます。そこで、重要なのは支援体制です。皆の信心活動に寄与できるよう、翻訳された法話や仏法を紹介するパンフレットを用意しています。
 さらには、国内外を問わず、ご登山やその他の重要な法要や行事に参加することを大事にしています。
 御法主上人猊下から賜った新たな御命題に対し、セルビア信徒はやる気に満ちています。セルビア広布のために、情熱をもって折伏誓願目標を達成し、前に進むことを決意しています。

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〈Q〉最後に、今後の抱負を聞かせてください。
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〈イーゴア〉個人的に3つあります。1つ目は、毎年の折伏誓願目標を達成していくこと。2つ目は、毎日唱題に励み、人材育成のサポートをすること。3つ目は、広宣流布のため異体同心して精進することです。

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