毒鼓之縁を信じ反対されてもなお折伏

―感じて欲しい御本尊の功徳―
―台湾・花東布教所―

(『大白法』H25.10.16)

台湾の東部・花蓮県吉安郷に花東布教所はある。今回は、花東布教所に所属し、一家和楽の信心に励み活躍されている花蓮支部の林雅妍さんにお話を伺った。
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まず自己紹介をお願いします。
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〈林〉はい、林雅妍と申します。花東本部の花蓮支部に所属する信徒です。19歳の時に入信し、今年で46歳になります。現在、花東本部の少年部副部長を担当させていただいています。家族は4人で、一家全員で信心をさせていただいています。

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花東布教所としては、本年の折伏誓願はあと一歩です。林さんはいかがですか。
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〈林〉昨年、登山に参加させていただいたときに、本年の目標として10名の折伏をさせていただきたいと、本門戒壇の大御本尊様に誓いました。今年もいよいよ10月に入りましたが、現在までで、5名の方を折伏させていただきました。

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折伏に当たってどのような困難に遭遇しましたか?
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〈林〉まず、従姉妹を折伏しました。彼女を激励しつつ懸命に折伏した結果、入信することができました。しかし、彼女の家族は他の宗教を信仰しているため、彼女が日蓮正宗に入信したことを不快に思い、私と彼女は罵声を浴びせられ、信心することを猛反対されました。ですから、入信はしたものの家族の関係や自身の病気に悩んだ彼女は、ある日、手首を切って自殺しようとしました。私はこのことを聞いて、急いで彼女のもとへ駆けつけました。幸い無事で、大事に至りませんでしたが、この時、彼女から「私を折伏してくれてありがとう。お陰で御本尊様に自分の命を守っていただけました」と言われました。
 私は折伏させていただくときに、「相手から、悪口を言われたり、妨害されたりするかもしれない」という心の準備をいつもしています。折伏している過程で苦しみや難を受けた場合、私はまず御本尊様にご報告します。そして、さらに唱題に励む中で御本尊様への確信を深め、克服するのです。
 折伏の相手が日蓮正宗の信心に猛反対するときは、私だって、憤りを覚えることはあります。でも、仏法に説かれる「毒鼓之縁」ということを信じていますから、その時は理解してくれなくても、後になってその人が困難に遭遇したときなどに、必ず唱題するときが訪れると信じています。

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最近、同級生の方とそのご家族を折伏されましたね。その時の体験を聞かせてください。
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〈林〉はい、同級生の王さんの折伏を始めましたが、彼女には喘息持ちの息子さんがいました。私は先に、彼女に御題目のすばらしさをお話し、一緒に参詣して唱題しましょうとお誘いしました。すると彼女は、息子さんを連れて布教所に参詣し、一緒に唱題するようになりました。
 それから彼女は、自然と御本尊様を尊崇するようになり、息子と一緒に御授戒を受けたのです。またその後、息子さんの喘息の病状は明らかに改善しました。
 同級生の王さんが入信してしばらく経った後、彼女から1本の電話がありました。それは、旧正月の期間に父親が車の運転中に事故を起こしたという連絡でした。私はすぐ王さんに、まず心を落ち着かせて唱題し、また、ご主人にも一緒に唱題するように話してくださいと言いました。
 その後、ご主人は、今年3月31日に台中市・妙行院の信徒との信心交流会に参加され、信徒の様々な体験発表などを見聞きして感動し、自分から御授戒を受けたいと希望して入信されました。御授戒を受けて間もなく、本人は警察官として上司や同僚から認められるような案件を解決することができました。これは御本尊様から戴いた功徳の実証だと信じています。
 またさらに、家族の中で唯一、御授戒を受けていなかった娘さんの折伏も成就し、一家全員で信心できるようになったのです。
 私は、王さんとそのご家族を折伏する過程で、いつも御本尊様に御祈念していたことがあります。それは、彼女たちに御本尊様の偉大な仏力・法力を感じていただきたいということと、また、体験を積んでいく中で御本尊様に対する確信を深め、より一層、信心倍増を期していただきたいということです。この折伏では、私自身も非常に貫重な体験を積ませていただくことができました。また、王さんのご家族全員が入信した結果、御本尊様の御導きで、王さんの父親の交通事故に関しても円満に解決・処理をすることができました。

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育成で心がけていることはありますか?
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〈林〉入信したばかりの方は、過去世の罪障などが原因となって信心活動を妨げようとする、魔の用きが競い起こってくるということを、なかなか理解できないことが多いように感じます。だからこそ、入信したばかりの方への育成は大事だと思っています。具体的には、勇気を出して信心を継続していけるように激励し続け、お互いに成長していくことができるように精進していくことだと思います。

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最後に、今後の決意をお聞かせください。
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〈林〉私の担当させていただいている少年部副部長は、法華講組織の中でも非常に重要な役割だと思っています。多くの子供さんが信心をする家庭に生まれていますが、子供の頃からしっかりと育成できれば、将来、必ず立派な広布の人材に成長していけると確信しています。