「百人いたら百人動く」「自分が率先」

―誓願達成の鍵は信頼と育成―
―台湾・妙行院―

(『大白法』H23.5.16)

 妙行院は、2004(平成16)年に中台布教所となって以来、毎年折伏目標を確実に達成し、人材の発掘・育成に力を注いできた。御主管・長沢正奏御尊師の御指導のもと、僧俗和合して地域広布に向かって前進している。
 1999(平成11)年9月21日に台湾中部を震源とするマグニチュード(M)7.3の巨大地震により被災した経験が、台湾中部に住む信徒の異体同心の絆を強くした。2千名を超える死者、1万7干軒を超える家屋が全半壊という未曽有の大災害を前にして、『立正安国論』の精神を今こそ世に立てる時であると強く決意を固め折伏実践に励んだ結果が、十年連続の折伏目標達成となって現われた。
 今回は、妙行院に所属する7つの支部の中で、昨年最も早く折伏目標を達成した中一支部主任の慶文明さんと、昨年最も多くの折伏成果を出した中二支部主任の連萬來さんにお話を聞いた。
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毎年折伏目標を達成することは簡単ではないと思います。どのように取り、組んでいますか?
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〈慶〉決まった人がたくさんの折伏をするのではなく、みんなが動いて折伏を実践することです。
〈連〉そうですね。そのためには育成を行い、後輩をしっかり育てることが重要だと思っています。

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それでは、1人でも多くの人に折伏の重要性を理解させ実践させるために、何をしているのか、教えてください。
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〈慶〉私の支部では、常に「信徒同士は家族と同じである」と言って、まずは信頼関係を築き、どんな些細なことでも相談し合える環境を整えるよう努力しています。そうして同じ目標に向かう精神を育むようにしています。
〈連〉私の支部では、まず自分が動きます。折伏、家庭訪問を実践し、結果を出します。そうすれば周りがついてきます。まず自分が動く。これがなければ何もできないと思っています。

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御授戒は受けたけれどもなかなか活動に参加しないという信徒には、どのように接していますか?
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〈連〉役員の連絡網を駆使して、24時間態勢で電話連絡や家庭訪問を実施します。活動への参加が少ない信徒に対しての働きかけが主です。
〈慶〉まず最初が肝心だと思いますので、特に初心者への家庭訪問、そして激励には気を遣っています。せっかく入信しても、誰も面倒を見なかったということでは、けっしてその後、信心活動に参加することはありませんからね。

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活動への参加が少ない信徒宅に家庭訪問するとなれば、必ずしも歓迎されるとは限らないと思います。そのような場合はどうしているか、お話ください。
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〈慶〉同じです。やはり電話連絡や家庭訪問を繰り返します。時には拒否されることもありますが、とにかく常に笑顔で我慢・忍耐です。御本尊様のためと思えば、何を言われても気になりません。
〈連〉確かに、中には電話に出ない、訪問してもあまり取り合わないという方もいます。ですが、御主管・長沢正奏御尊師の御指導通りに、何度も連絡・訪問を繰り返します。せっかく正法に縁をされたのですから、何とかして寺院に連れて行けるよう、諦めずに何度でも訪問します。

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自分が支部主任をしていて嬉しいことはどのようなことですか?
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〈連〉やはり、毎年折伏目標を達成していることが1番嬉しいですね。そして、そのためにすべての役員が互いに信頼し合って動いてくれているということじゃないでしょうか。本当に皆、家族のようです。
〈慶〉私の支部も連続して折伏目標を達成していることは大きな喜びですし、自信にもなります。
 しかし何よりも嬉しいことは、何度も何度も一生懸命に家庭訪問した先の家族が、しっかり信心活動に参加するようになったりしたことです。涙が出るほど嬉しいです。

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御命題達成のために取り組まなければならない課題についてお話ください。
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〈慶〉御主管が常に推奨されている集団家庭訪問でしょう。
 御命題は、何人かががんばったところで成就はできません。みんなが動くことが重要です。百人いたら百人動く。そのためにも、みんなで家庭訪問を実施し、1人でも多くの人が活動に参加し、折伏を実践できる精鋭に育たなければいけません。
 それがなけれは、4年後の御命題の前に力尽きてしまいます。
〈連〉そうですね、やはり育成に尽きると思います。いくら信徒の数が50パーセント増加したとしても、育成がなければ烏合の衆です。全員が折伏戦の精鋭となるように、しっかりとした育成をし、大聖人様の仏法のすばらしさや正しさを確信できる1人ひとりになることが今後の鍵になると思っています。

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この『大白法』は世界中の法華講の同志が読んでいます。自分の支部が世界に誇れるものがあるとしたら何ですか?
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〈連〉異体同心の姿です。自分の支部だけではありません。妙行院僧俗全体の異体同心の姿、これは誇れると思います。異体同心があったからこそ、毎年の折伏目標を達成することが叶ったと思っています。
〈慶〉同感です。当然日本の法華講の方々に比べたら歴史もありませんし、経験もありません。けれども御法主日如上人猊下の御指南と御主管の御指導を胸に抱き、決して怖がらず前進していることが誇りです。
 これからも広布の先頭を走り続けたいと思います。