海外広布
トリニダードトバゴ広布

トリニダードトバゴ地図
面積:5,128ku(千葉県とほぼ同じ広さ)
人口:104.7万人
民族:アフリカ系黒人37.5%、インド系40%、混血20.5%、その他1〜2%、中国人などが生活する多人種国家
言語:公用語は英語。ヒンズー語、フランス語、スペイン語


【国土世間】
 トリニダードトバゴ共和国は、カリブ海のトリニダード島とトバゴ島の2島と属領からなる共和制国家。ニューヨークから飛行機で6時間、南米ベネズエラの北東に位置する。石油と天然ガスが経済の中心で、他にトリニダード島のアスファルトの天然鉱脈、トバゴ島の観光産業が盛んである。
 宗教はカトリックとヒンズー教が2割以上、他に英国国教会、イスラム教などが弘まっている。
 1930年代に石油を貯蔵するドラ
ム缶から生まれた楽器ステイールパンは「20世紀最大のアコーステイック楽器発明」とも呼ばれる。


【広布の歩み】

<1992>
・ニューヨーク妙説寺の一支部として、支部を結成

インデックス
毎週の折伏座談会で地区員2倍に/『大白法』H22.5.16



毎週の折伏座談会で地区員2倍に

―手帳を必携 反省・失敗を活かす―
(『大白法』H22.5.16)

 トリニダードトバゴの信徒は、1992(平成4)年にニューヨーク妙説寺の一支部として、支部を結成した。しかし、常駐御僧侶のいない同国の法華講は、妙説寺より年に数回御僧侶が訪問されるのを心待ちにしている。そのような中で、皆で資金を供出して集会所を借り、ジョージ・フレデリック講頭を中心に元気に活動している。
 今回は、現在一番活発に折伏しているジャッキー・タム・マーシャルさんにお話を伺った。
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〈Q〉信心を始めたきっかけは何ですか?
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〈ジャッキー〉2002年の初め、仕事の会議でフレデリック講頭に出会ったことによります。彼は、「仏教の話を聞いたことがありますか」と聞いてきました。私はカトリックの教えを聞いて育ち、この頃ちょうど、精神的に不安な状態が何年も続いていました。彼は私を地区の会合に招いてくれました。会合での話はほとんど判りませんでしたが、御本尊様を初めて拝し御題目を聞いたとき、「これは本物だ」と感じたのです。そして、4月に開催された支部総会の時に妙説寺から来られた御僧侶より、家族や友人と共に御授戒を受け、御本尊様を御下付戴きました。全身が震えるほどの喜びに包まれました。
 御授戒を受けてから、年末の宗旨建立750年慶祝記念海外信徒総登山が待ち遠しくてなりませんでした。また、本門戒壇の大御本尊様にお目通りするために、友人を全員折伏しようと決意しました。

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〈Q〉折伏するときの心構えを聞かせてください。
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〈ジャッキー〉入信してからの7年を振り返って、折伏が本当に大事であると、つくづく感じます。広宣流布をめざして、勇気と使命感を持って友人に仏教のことを話していくことにより、自行化他の題目ということが自然に理解できると感じています。折伏の精神は、今生で正法に巡り合わせてくれた三宝尊への深い感謝と帰命の決意にあります。折伏以外にこの御報恩の念を表すことはできません。
 心構えというよりも、折伏していて気がついたことがあります。それは、御本尊様への確信と、相手への尊敬の念が大事であるということです。折伏する相手を信頼することによって相手も私を信頼してくれ、精一杯の誠意を示すことで相手も誠意で応えてくれるようになります。折伏の時、「あなたに分けて上げたいすばらしいものを私は持っています」「すごいことを話したくて我慢できないわ」と話を始めます。皆、すぐに好奇心をもって耳を傾けます。そして2人でゆっくりできる時間を作り、御本尊様、日蓮正宗のこと、他のメンバーや私自身の体験を話します。この時、深い心で相手の幸せを望むことが大切だと思っています。すると、必ずよい反応を見せてくれます。
 時には厳しい態度で臨むこともあります。私の63歳になる兄に7年前からお数珠を渡してありましたが、御題目を唱えたり唱えなかったりでした。そこで、まず毎日5分は唱えるように言いました。それができるようになった兄は、御授戒を受けることができました。なかなか言うことを聞いてくれなかった兄には苦労させられましたが、兄が「判った。自分のためにいいことだと思うし、せひ御僧侶にお願いしよう」と言ったときは、御本尊様に感謝しました。
 義理の兄弟も、兄と同じ日に御授戒を受け、私の息子と甥は5年前に御授戒を受け、これで家族、親戚の全員が入信したことになります。家族の絆がどんどん強くなってきて、これが正しい仏教の功徳であると感じています。

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〈Q〉折伏の中で体験したことを話してください。
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〈ジャッキー〉折伏は、自分のすべてをさらけ出すことによってできるものだと思います。特に一生懸命唱題して取り組むと、思わぬ結果を導きます。
 長い付き合いの2人の友人を何とか折伏したいと唱題し、彼らの迷妄を破折しようと思い切って話を切り出しました。何と彼らは、私がこの話をするのを待っていたのです。今では彼らと、彼らの子供たち、孫たちも皆、御授戒を受けました。
 2009年の正月、御本尊様に、「我が家で毎週金曜日に折伏の会合を持ちます」と約束をし、その年は50回行いました。そして私たちの地区の講員数は2倍になりました。
 折伏していくためには、絶対諦めないで法を求め、向上心を持たなければいけないと思います。そのためにいつでも手帳を持ち、自分の考えを素直に改めたり取り返しのつかない失敗を忘れないよう、しょっちゅう書き直したり、追加したりしています。
 数年前、熱心なヒンズー教徒の青年を折伏する機会を得ました。彼は支部の会合に参加して一緒に勤行し、御本尊様にお会いできたことを心から喜び、感謝していました。しかし、数週間後に、御授戒を受けることなく原因不明の病気により35歳の若さで亡くなりました。私は、世の中には必死に正法を求めている人がいるのだから、折伏行に中途半端な満足や妥協を持たないと誓いました。
 私の努力など、私が入信したばかりの頃に講頭や他のメンバーから受けた親切や慈悲に比べれば無きに等しいものです。しかし、母が子供を育てるようにしていけば、やがてそれぞれ独り立ちして、立派な法華講員になると信じています。そのためには、皆と励まし合い、共に唱題していきます。さらに大切なことは、御住職・中本代道御尊師の御指導をよく聞いて、自分自身の生活の基盤にしていくことです。そうすれば、私たちの折伏行は生活の活性剤ともなり、信心を深めることができます。

[画像]:トリニダードトバゴで励む日蓮正宗信徒

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