海外広布
イギリス広布

イギリス地図H16.10.16
面積:約24万4,000ku(日本の約3分の2)
人口:約6,179万人
住民:アングロ・サクソン系がほとんど。ほかにインド系、アフリカ・カリビアン系など。
言語:英語が主。ウェールズ語、ゲール語(スコットランド、北アイルランドの一部)も使われる。
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 大ブリテン島(北部のスコットランド、東南部のイングランド、南西部のウェールズ)、北アイルランド及び周辺諸島から成る。18〜19世紀に連合王国が成立し、1922年に南アイルランドが分離して現在の形と成る。政体は立憲君主制。主な宗教は英国国教会(キリスト教)。
 大陸に近い島国、立憲君主制など、日本との共通項もあり、気質に共通点が多いとも言われる。
 イギリスと聞けば、英国王室、バラの咲くイングリッシュ・ガーデン、伝統のマナーハウス、優雅な午後のティータイムなどを思い浮かべる人も多いことだろう。カントリーサイドと呼ばれる田舎には多くの自然が残り、一方首都ロンドンは、経済、文化、交通、エンターテインメントの中心的な役割を担う世界有数の都市の1つである。伝統と最先端が混在する魅力的な国である。
 近年ロンドンは、昨年の金融センターランキングでニューヨークに次ぐ世界第2位に挙げられ、来年のオリンピックの開催地にもなるなど、再び世界から注目されている。

【U.K.の日蓮正宗信徒】
U.K.には約140名の日蓮正宗の信徒がおり、U.K.ではロンドンやデーヴォン、エディンバラやグラスゴーにおいて信徒が集まって唱題・折伏に励み、寺院建立をめざして活動している。(『大白法』H20.9.16)


インデックス
活動リポート 他人から信頼される人格に/『大白法』H20.9.16

活動リポート U.K.(英国)に強盛な法華講の家庭を/『大白法』H16.10.16

慶祝記念U.K.総会/『大白法』H15.6.16


活動リポート
他人から信頼される人格に
―まずはロンドンの御僧侶常駐めざす―
(『大白法』H20.9.16)

今回は、多様な民族や人種が共存している多文化主義のUK(英国)において、昨年より英国信徒代表を務められている、フィンランド出身のユーシ・トゥルーネンさんにお話を伺った。
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〈Q〉まず、自己紹介をしてください。
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〈トゥルーネン〉私はイギリス・ロンドンに住む、ユーシ・トゥルーネンと申します。現在イギリス法華講の信徒代表を務めています。生まれはフィンランドですが、人生のほとんどをイギリスで過ごしています。

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〈Q〉どのような経緯や動機で入信されましたか。
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〈トゥルーネン〉入信して今年で21年になります。それまでも宗教に興味はありましたが、信じるまでには至りませんでした。
 最初に日蓮正宗のことを耳にしたのはメディアを通じてでした。当時、新聞にも、雑誌にも多くの記事が掲載されており、その中のある日刊紙の記事に関心を持ちました。そして、詳しい内容を知りたいと思い、手紙をNSUK(現SGIUK=英国の創価学会組織)宛に書きました。返事は、とても興昧深いものでしたが、同時に警戒心を抱かせるものでした。なぜならば池田大作を宣揚する記述ばかりで、ややもするとカルトのように感じられたからです。その後は新聞などの記事を読むこともありませんでした。
 しかし、この時を境にいろいろなところで日蓮正宗に触れる機会があり、その度に、信心の種が植えられたのだと思います。そして、これには何か意味があるのではないかと思うようになり、最後に日蓮正宗のことを話してくださった方に、信心を始める用意ができましたと伝えました。
 早速その方は私の家を訪れ、お数珠とお経本をくださり、その場で勤行を教えてくれました。数日後、私はその方の家を訪れ、初めて御本尊様を拝することができました。この時、心が安らかになり、我が家に帰ったような穏やかな気持ちになれました。それ以来、1度も勤行を欠かした日はありません。
 学会問題が起きる数年前からSGIに対する不安は募(つの)っていましたが、日蓮正宗の信心はとてもすばらしいと感じていたので、御本尊様から離れることはありませんでした。学会問題が起きたときは、それまでのSGIとの関わりから、非常に困難な時期でした。しかし、日蓮正宗への繋(つな)がりと御授戒をしてくださった御僧侶に対する深い思いがあり、また、幸いなことにイギリスの法華講員と連絡を取ることができました。そして前御法主日顕上人猊下の御指南を拝読したとき、即座に日蓮正宗の正しさが判り、脱会しました。

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〈Q〉法華講員となってからの活動について聞かせてください。
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〈トゥルーネン〉SGIを去り法華講に入ったことは、まるで、暗闇から明るい太陽の光の下へ歩み出たようでした。立派な法華講員になろうと、僧俗和合した法華講組織のお役に立てるように、力の限り挑戦してきました。法華講員のための隔月誌の作成や勉強会のお手伝いなどもさせていただき、できるだけご登山するよう努めています。
 2007年に、信徒代表の任を、とのお話がありましたが、代表としてふさわしいかどうか自信がなく、悩んだ末に、みんなに投票で決めてもらいました。
 私たちの組織は規模も小さく、運営する上で様々な苦労がありますが、私が心がけていることは、班長さんと一緒になって、信徒1人ひとりに、御僧侶からの指導や情報が行き届くように、パイプ役となることです。私たちも徐々にではありますが、真の異体同心というものを理解し始めました。それを実践することによって、寺院建立・御僧侶常駐の大きな夢も叶えることができるのです。

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〈Q〉どのようにして信心修行を持続していますか。
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〈トゥルーネン〉それはとても単純明快です。勤行・唱題をしていれば自然とそうなります。生きていくために呼吸や食事が必要であるように、何があっても毎日欠かさず勤行しなければならないと思うのです。信心抜きの人生なんて考えられません。挫(くじ)けそうになっても、御本尊様の御前に座るだけで新たな希望を感じられます。

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〈Q〉折伏するときに心がけていることはありますか。
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〈トゥルーネン〉信心していると素直な心になれます。そうすると他人の境界がとてもよく理解できるようになります。相手を理解すれば、仏法の話をすることはそんなに難しいことではありません。
 折伏は、ある人には単刀直入に、またある人には言葉を選び繊細かつ慎重に話していかなければいけません。いつも冷静でいることも大切です。私たちは、その振る舞いで他から判断されます。もし挑戦的であったり攻撃的な振る舞いをしようものなら、この教えを誤ってとらえられてしまうでしょう。私はいつも、私たちは大聖人様の「お使い」であると心がけると共に、自身の体験を他人と分かち合います。ちょうど今日、「業」と「十界」について、2人の人に話ができました。2人共、この信心でなぜ境界を変えることができるのかまでは理解できたと思います。

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〈Q〉UKで折伏する上で難しいことは何ですか。
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〈トゥルーネン〉イギリス人に仏教はあまり理解されていません。仏教で説かれる知識的な発想は好きと言う人でも、実際に信仰するとなると敬遠し、尻込みします。また、若い人は、真実の幸せを追求するより、遊びや金儲け、友達と楽しむことを大事にしているように見えます。そのような人は信心の話を聞いたとき、断る理由として「時間がないから」と言います。驚くことに、自分は信仰しないで、「私のために祈ってね」と言う人もいます。幸せにはなりたいが、修行はできないと思うようです。
 また、イギリスにお寺がないため、私たちが宗教活動していることを真剣に理解してもらえない面もあります。信徒の自宅で会合を持つことにも違和感を感じるようです。寺院が建立されれば、容易に説明もできると思います。もちろんそのためには折伏を進めていかなければなりません。難しいところですが、お寺がないことを言い訳にしないで、折伏に励んでいます。

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〈Q〉入信後の功徳の体験を教えてください。
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〈トゥルーネン〉一番の思い出は、初めて本門戒壇の大御本尊様に御目通りできたときです。言葉では表し切れないほどのものを感じました。知人宅で初めて御本尊様を拝したとき以上に、本当の家に帰れたような感じがいたしました。
 信心を通じて多くの功徳を戴きました。時には些細なことだったり、時にはとても大切なものもありました。母と妹と一緒に勤行したときは、とても特別なことだったと思い出されます。
 最近のことでは昨年、私は関節リウマチが悪化し、ついには歩けなくなってしまいました。体の痛みに耐え、病院のベッドで2ヵ月間、ひたすら御題目を唱えました。指を真っすぐに伸ばせないので、お数珠もきちんとかけられない状態でしたが、何とか勤行・唱題を続けました。貧血がひどく、体重も49キロまで落ち、1日2回の輸血をしなければいけないほどでした。しかし、仏様の御慈悲に守られているとの確信を持ち、その結果、今こうして歩けるようにもなり、仕事にも復帰が叶いました。
 御本尊様からの最も大きな功徳は、内面的な変化です。入信当初、私は自己中心的で他人からの信頼もありませんでしたが、この点が大きく変わったところだと思います。まだ多少利己的で恥ずかしがり屋で内向的かもしれませんが、御本尊様を信じていけば、どのようなことにでも立ち向かっていけると思います。

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〈Q〉今後の決意を聞かせてください。
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〈トゥルーネン〉私の決意は、イギリスのメンバー皆が知っているように、布教所あるいは寺院をこのロンドンに建立することです。それは信徒のためのみならず、国内外で起こっている戦争、テロ、青年犯罪、薬物中毒等の様々な負の要素を正に変えていくためにも絶対に必要なことです。比較的恵まれた環境にあっても、数多の苦悩に苛(さいな)まれます。私たち日蓮正宗信徒は、本当の不幸の原因が誤った見識にあることを教え、救っていかなければなりません。
 私は、明年の登山に世界各国から信徒が集って記念法要に参加し、三宝様を礼拝し、この近代社会においても、御在世当時と同様に真実をお示しになられている『立正国論』提出の意義をお互いに認識するときを、今から待ち遠しく感じております。

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〈Q〉それでは最後に、日本の法華講員の皆さんに一言お願いします。
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〈トゥルーネン〉私は、日本の全法華講員が、御本仏日蓮大聖人様のお生まれになった国、大石寺のある国に生まれてきた福徳を感じていると思います。それぞれの住む地域に寺院があることに感謝していると思います。私は、日本の法華講員の皆さんが、私たちより信心の様々な経験を積んでこられた家族・親戚のように思います。様々な障害や法難に耐えた御僧侶と法華講の皆さんがいなければ、私たちは真実の仏法に巡り合えませんでした。皆さんにはとても感謝しています。
 そして、私はいつも大聖人様の次の御言葉に励まされています。『立安国論』の、
 「汝早く信仰の寸心を改めて速やかに実乗の一善に帰せよ。然れば則ち三界は皆仏国たり、仏国其れ衰へんや。十方は悉く宝土なり、宝土何ぞ壊(やぶ)れんや。国に衰微無く土に破壊(はえ)無くんば身は是安全にして、心は是禅定ならん。此の詞(ことば)此の言(こと)信ずべく崇(あが)むべし」(御書250頁)
です。ありがとうこざいました。





活動リポート
U.K.(英国)に強盛な法華講の家庭を
―キリスト教徒の村人たちに慈悲の折伏を誓う―
(『大白法』H16.10.16)

今回はUK(英国)より、ご婦人のタベッサ・ティベィさんを紹介する。彼女は、ロンドンから電車で西へ2時間離れたデイボン州の村で、ご主人、2人の子供と共にがんばっている。

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〈Q〉信仰を始めた動機は何ですか。
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〈タベッサ〉 私が御本尊様に巡り値ったのは、1991年19歳のときです。1993年に大石寺で御授戒を受けました。
 私が正法に出会えたのは、生命の意味を知りたくて、ずっと真実の宗教を求めていたからだと思います。4歳の時、生命は永遠に続くものなのだなと感じたのです。その後、何としても生命とは何なのか調べようと決意し、19歳になるまで、いろいろな宗教を試してみました。教会へも行きました。しかし教会の椅子に座りながら、ぼんやりと「ここには私の質問に答えてくれるものはない」と感じました。学校では宗教の成績はAで聖書については何でも知っていましたが、私には、何の意味もありませんでした。
 初めて御本尊様を拝したとき、懐かしく感じ、同時に心の中で「遂に見つけた」という感激と興奮でいっぱいでした。それは深いところから起こる畏敬と幸せな感覚でした。私はきっと過去世でも一生懸命信心をしていて、再びこの御本尊に出会うことができたのだ、と思いました。

◇◇
〈Q〉それから日蓮正宗の信心を始めたのですね。特別な体験はありましたか。
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〈タベッサ〉 はい。正法流布の志を抱いてデイボン州にやってきたニールという男性と出会い、1998年に日蓮正宗で結婚式を挙げました。御本尊様のもとに強盛な法華講の家族を作ろうと誓ったのです。そして私たち法華講の家に生まれたいと願っている命のために唱題しました。
 そうして授かった長男の出産は困難を極めました。私は37時間の陣痛に苦しみ、子供は肩を壊して生まれてきました。しかしその肩も現在はようやく治ってきました。
 出産のときの私は出血が多く、命も危なかったそうです。医者が帝王切開の準備をし始めたとき、主人は他の法華講員に電話をして、母子共に守っていただけるように、みんなで御題目を唱えて欲しいと頼んでいたのです。
 そしていよいよ分娩室へ運ばれたとき、急に自然な分娩が始まりました。
 こうして生まれた息子のカイは、今年5歳になり、学校にも行くようになり、勤行の練習も始めました。御題目は赤ちゃんのときから唱えてきました。
 私は、息子が生まれる前から、彼が日蓮正宗の僧侶になって私が訪ねていく夢をしばしば見ていました。だから出産のときも、息子は守られると確信していました。これがどういう意味を持つのかは判りませんが、私の身の上に現実に起こったことなのです。

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〈Q〉その後は順調に生活は進んでいますか。
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〈タベッサ〉 御本尊様を受けているという以外は、すべては闇にいるような、苦しいことがたくさん起こりました。しかし御本尊様を水先案内の輝く灯台のように感じ、御本仏の慈愛を感じました。自分を変えるために、努力して正直でいなさいと教えてくれたのだと思います。
 今は信心修行の功徳によって、深い喜びの境界にいます。貧乏でも豊かな気持ちでいられるのは家族みんなが信心しているからだと感じています。

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〈Q〉折伏の経験を話してください。
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〈タベッサ〉 今まで4人の方を折伏しました。これからもっと折伏していこうと思っています。
 入信当初、折伏しようとしてSGIから暴力的な攻撃を受けたこともあり、私は彼らとやり合えるほど信心が強くないと、逃げてばかりいたことを恥ずかしく思います。
 また、町の真ん中で、「私は仏教徒です」と言った途端、生粋のキリスト教徒から「悪魔」と怒鳴られたこともありました。
 そんなことがあって、私の気持ちは長い間砂の中に顔を隠して生活をしているような状態でしたが、今は自信をもって積極的に折伏ができるようになれました。

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〈Q〉そんな中で信心を続けることはたいへんですね。
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〈タベッサ〉 はい。私の使命は、日蓮正宗の三宝を護持し、夫や息子たちを支え、イギリス広布の基盤を作るために、強い法華講の家庭を築くことだと思っています。法華講員として、御本尊様と信心修行が最優先の生活を心がけています。
 イギリスには、お手本となる法華講員がいないために、本当に苦しいときは唱題して必死に御本尊様に問いかけるしかありません。この国に住む困難さを痛感しています。
 私たちの住む村は、町から遠く離れ、荒野ばかりの、見渡す限り海と羊と田園だけの、頑固なキリスト教の村です。村人たちは、私たちをエイリアンでも見るような眼で見ていることがあります。しかし私たちは御本尊様を信じて、この村で、仏教徒として、慈悲を持って他の人に接し、良い関係を作り、南無妙法蓮華経を話せるようになっていけるように努力します。

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〈Q〉今後の目標は何ですか。
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〈タベッサ〉平成21年の記念法要に家族みんなで登山することです。そのとき息子たちは、9歳と6歳になります。また、もっと教学を一生懸命に学んで、イギリスの法華講のために役に立てる人材になりたいです。

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〈Q〉ありがとうこざいました。最後に広布についてのお考えを聞かせてください。
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〈タベッサ〉イギリスの法華講メンバーは、もっと積極的に活動に参加するべきだと思います。寺院建立や御僧侶をイギリスにお迎えするためには、頑丈な法華講組織の基盤が必要で、私は自分のやれることがあるならば何でもしようと考えています。以前、大石寺に登山したときに見た、塔中の桜の木の下で、ほうきで花びらを掃いていた日本の法華講員たちの姿が、目に焼き付いています。あの人たちのように、自主的で控えめな姿勢で、御本尊様に御奉公したいと思いました。





宗旨建立750年
慶祝記念U.K.(英国)総会
―ロンドンにU.K.全土から信徒が参集―
(『大白法』H15.6.16)

 5月25日、ロンドン市内のブッシュ・ホールにおいて「宗旨建立750年慶祝記念U.K.(英国)総会」が、U.K.全土から多くの信徒が参集し、盛大に開催された。
 これには、宗務院海外部長・尾林日至御尊能化、海外部主任・中本代道御尊師、宗務院書記・佐藤道幸御尊師、さらにヨーロッパおよび日本から4名の御僧侶が出席された。また日本、スペイン、フランス、イタリア、アメリカの各国からも有縁の信徒が参加した。
 総会は午前11時半に開始され、まず「慶祝記念法要」が厳粛に執り行われた。法要は尾林海外部長の導師により、読経・焼香・唱題と奉修された。また物故者の追悼もあわせて行われ、御僧侶方に続いて参加者全員が焼香を行った。物故者への懇ろな御回向に続いて、4名の御授戒1名の勧誡、および2体の御本尊下付が行われた。
 総会の部に移り、開会の辞と出席御僧侶の紹介があった。続いて、U.K.信徒組織の前代表であるブライアン・イートン氏が経過報告に立ち、創価学会問題勃発以降の10余年にわたるU.K.広布の歩みを紹介した。
 祝辞に立たれた尾林海外部長は、日蓮大聖人の宗旨建立について御書や法華経を引いて説明されるとともに、「まず隗(かい)より始めよ」との故事を紹介され、平成21(2009)年の『立正安国論』正義顕揚750年に向かっての各自の精進を期待された。
 次いで総本山塔中の久成坊住職・関快道御尊師が祝辞を述べられ、続いてU.K.の前担当教師・山田容済御尊師、ガーナ法華寺住職・吉田道常御尊師から届いたお祝いのメッセージが披露された。
 壮年・婦人・青年の各部代表による力強い決意発表に続いて、宗旨建立750年の大佳節に巡り合えた喜びと、今後のU.K.広布への決意を込めた「U.K.共同宣言」が10名の代表によって読み上げられ、宣言文が尾林海外部長に奉呈された。
 次いで代表者のハナ・ハワードさんより丁重な謝辞が述べられ、最後に全員で「地涌讃徳」を合唱して、総会は大歓喜のなか終了した。
 引き続き記念撮影、歌や楽器演奏の披露、祝賀昼食会が行われた。会場には、今日までの歩みをつづった写真の展示や、メンバーが作成した絵画のコーナーが設けられ、和やかなひとときに華を添えた。
 最後にハナ・ハワードさんの丁重な謝辞があり、司会を務めたジェームス・フォード氏より閉会の辞が述べられて散会となった。
 U.K.の信徒にとって、7名もの御僧侶を一度にお迎えするのは今回が初めてのことであり、総会の感激はたいへん大きなものとなった。また物故者の御回向をいただいたことに深く感謝し、故人を偲びつつ、異体同心の団結をさらに固める機会ともなった。
 総会の大成功を祈って続けてきた唱題会を今後も継続し、『立正安国論』正義顕揚750年に向かって折伏に励んでいくことが申し合わされている。今回の総会を契機に、U.K.における広布がいよいよ力強く推進されていくことであろう。

[画像]:7名もの御僧侶をお迎えした慶祝記念総会は、大きな感激につつまれた