創価学会破門から20年

(『大白法』H23.11.16)

創価学会問題の元凶

―歴代御法主上人への背信―
 平成3年11月28日、三宝破壊の大謗法を繰り返す創価学会は破門処分となり、宗門から折伏される団体と成り果てた。今月は、それからちょうど20年目に当たっている。この間にも大謗法の現証は数々現われたが、とりわけ本年は、大災害や異常気象、世界的な経済の混乱など、大きな節目を迎えた因縁が顕著に出来している。
 この時に当たり、我らは創価学会が大謗法を犯した経過を正しく捉え直し、その大悪行の数々を改めて再認識した上で、現代の一凶たる創価学会の折伏に、敢然と取り組んでいかなけれぱならない。創価学会破折なくして御命題成就はあり得ないと心得て、一層の信行を全うしようではないか。

 創価学会問題の元凶…、それは池田大作にある。
 創価学会は、以前にも昭和52年路線と呼ばれる大謗法に手を染めたが、その原因も、正本堂建立以後の大作の指導にあった。
 このことは彼が、当時、『聖教新聞』紙上に、
◆近年の宗門との問題が昭和47年、正本堂建立以降の、学会の広布第2章の進み方の基調と、そのうえで、私が展開した昭和52年の一連の指導に、発端の因があったことは事実であります(池田大作『聖教新聞』S55.4.2)
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と、自らの責任を認めていることからも裏付けられる。大作はその責任をとって、創価学会会長職を辞任せざるを得なかった。
 つまり、52年路線の謗法は、大作の大慢心と邪心がその原因なのである。

 では、破門にまで至った今回の創価学会問題はどうか。これも、大作の大慢心と邪心が原因である。
 池田大作は、平成2年11月16日の創価学会本部幹部会の席上、御法主上人の説法を揶揄・中傷し、宗門を誹謗するなど、大謗法のスピーチを行った。また、52年路線の問題収束を「敗北」と総括し、会長職を引責辞任したことを「辞めさせられ(た)」と評した。
 これらは、52年路線の反省が真実のものではなかったことを自白し、開き直りの姿勢を露わにしたもので、大聖人の仏法を甚だしく冒涜するものであった。
 創価学会では、この事実を隠蔽(いんぺい)しようと、当日のスピーチとして、事実とは全く異なる内容の記事を『聖教新聞』に報道した。
 何と卑怯な心根であろうか。この不正直な工作自体に、創価学会では、この大作のスピーチが不穏当である、宗門から指弾されるかも知れないとの自覚があったことは明白である。
 いずれにせよ、こんな稚拙な手法で大作のスピーチを隠し通せるはずもなく、当日の問題発言に疑問を抱き、あるいは事実と異なる内容が報道されたことを訝(いぶか)しんだ心ある学会員から、当日のスピーチを録音した複数のテープが、宗門へ寄せられた。
 その内容たるや、大作のスピーチは余りに無慙無愧(むざんむき)にして、到底看過し得ないものであったため、宗門は文書をもってその発言の真意を尋ねたのである。
 しかし、創価学会は、宗門からの「お尋ね」をごまかし、はぐらかして、不誠実極まる対応に終始した。
 当時、池田大作は法華講総講頭であり、創価学会・法華講連合会も含めて、日蓮正宗の全檀信徒を代表する立場にあった。他の檀信徒の模範たるべき枢要な地位にありながら、大聖人の正邪の峻別を惑乱し、血脈の尊厳を傷つける誹謗中傷をするとは言語道断である。加えて、その過ちを指摘されても素直に反省し改める姿勢がないのであれば、その悪行は一層明白であるし、絶大な影響力を考えれば、これを放置しておくこともできない。
 よって宗門は、適切な手続をもって法規を改正し、池田大作の総講頭の地位を喪失せしめたのである。
 とはいえ、これは法規の整備に伴う形式的な理由に基づく資格喪失であって、罷免処分ではなかった。
 したがって総講頭職は空位に、そして何ら関係ない法華講連合会の大講頭らも同じくその資格を失っている。つまり、宗門は、敢えて罷免処分を回避し、かかる措置をとることによって、大作が反省悔悟することに一縷の期待を残していたのである。
 しかし、宗門の措置に色をなした大作は、反省悔悟どころか、かえって宗門攻撃を創価学会全組織に指導し、創価学会もまたこれに従って、異常なまでの宗門攻撃を始めた。中には、常軌を逸した過激な行動や、犯罪まで犯す学会員すら出る始末であった。
 宗門は、その後も教導し続けたが、創価学会は一向に聞き入れず、もはや正しい信徒団体として立ち直ることは到底期待できないことから、やむなく、平成3年11月、創価学会を破門処分に付した。

 以来20年、創価学会は宗門への悪口雑言と誹謗中傷の限りを尽くし、哀れにも創価学会員は、大謗法の言辞を来る日も来る日も聞かされて洗脳され続け、今やその生命の奥底にまで染みついてしまっている。
 この悪業の原因は、ひとえに大作の大謗法にある。
 すなわち、創価学会問題の元凶は、池田大作の邪心にあり、まさに大作こそ、創価学会の大謗法の首謀者、諸悪の根源に他ならない。
 創価学会問題とは、取りも直さず、池田大作問題なのである。


【池田大作は第六天の魔王】
 平成2年11月の大作のスピーチを聞き、多くの学会員はなぜその過ちに気付かないのであろう。なぜその後の大謗法にまで加担してしまったのであろうか。
 前御法主日顕上人は、かつて、法華経に示される俗衆増上慢について御教示され、
 「この無智の者ということは、すなわち自分の考えで正しく物事を判断することのできない者をいうのであります。人から言われ、組織から教えられれば、それがいかなる間違ったことでも、それを見抜くことができずに盲従し、そして正しく法を護る者をあくまで憎み謗るという姿が、法華経にはっきり予証されておる」(『大白法』第378号)
と、創価学会末端会員の哀れな姿を指摘されている。
 平成2年の大作のスピーチは、かつての52年路線の大謗法を彷彿とさせるものであり、本宗の正しい信解に立てば、正邪の峻別は容易である。
 しかし、大作の毒気が深く生命に染み入った学会員は、法華経に示される俗衆増上慢の「無智」の姿そのままに、自分で正しい判断をすることもできずに周りに踊らされ、謗法を重ね続けてしまった。あるいは、脅(おど)され賺(すか)された者もいるかも知れない。
 大聖人は、『開目抄』に、
 「善に付け悪につけ法華経をすつるは地獄の業なるべし」(御書572頁)
と御教示である。正法に背けば「地獄の業」であり、大聖人は予(かね)てこれを厳しく諭(さと)されている。にもかかわらず、多くの創価学会員は、池田大作の強い邪心に魅入(みい)られ、その呪縛(じゅくばく)から今なお逃れられない。またそのことに気付くこともできないのである。
 一切衆生を三悪道へと引きずり込むこの大悪心、まさに池田大作は、現代の第六天魔王なのである。


【仏法破壊の大謗法者】
 第66世日達上人は、かつて52年路線の収束に当たり、
 「今後は信徒団体としての基本は忠実に守り、宗門を外護していただきたいのであります。(中略)これまでの経緯(いきさつ)は水に流して、大同団結して宗門の発展ひいては広宣流布に協力していただきたいのであります」(『聖教新聞』S54.5.4)
と御指南された。
 日達上人は大作の反省悔悟と、過ちは再び繰り返さないという誓いを酌(く)まれて、52年路線の反省を受け入れられたのである。
 そして、日達上人の後に御登座された日顕上人も、その方針を踏襲され、大作の反省悔悟を心から信用されて、創価学会を教導あそばされてきた。
 特に、正信会問題の渦中にあっては、創価学会を非難攻撃する余り、日顕上人の血脈相承まで否定する者すら現われる中、日顕上人は創価学会を擁護されつつ、常に正信へと導かれてきたのである。
 これら日達上人の御寛恕(かんじょ)も日顕上人の御教導も、すべては大作の反省悔悟を真摯(しんし)なものと信頼されてのことであった。
 にもかかわらず大作は、日達上人と日顕上人の大慈悲を踏みにじり、性懲りもなく、再び大謗法のスピーチを行ったのである。
 この再犯は、52年路線の収束の大前提となっている反省が真意に出たものではなく、単に表面上を取り繕(つくろ)っただけの偽装に過ぎなかったことを雄弁に物語っている。すなわち、大作のスビーチは、日達上人や日顕上人に対する反省恭順の姿勢が、全くの偽りであった何よりの証拠である。
 そればかりではない。戸田2代会長の熱誠を受け創価学会を見守られた第59世日亨上人や、さらなる飛躍を期待して創価学会の宗教法人化を許された第64世日昇上人、常に大らかに創価学会を教導され続けた第65世日淳上人に対する背信でもある。
 すなわち、大作の一連の所業は、日顕上人のみならず、大慈悲をもって創価学会を正しく導いて来られた歴代の御法主上人の御信頼をことごとく裏切り、蹂躙(じゅうりん)するものである。これは血脈の尊厳を冒涜するものと言わざるを得ず、日蓮正宗の三宝を破壊する大悪行に他ならない。
 この悪逆非道を何と見るか。宗門史において、果たしてこれほどの悪人がいたであろうか。
 池田大作は、稀代(きだい)の大謗法者なのである。


▲自らの非を認めたこともあった池田大作(昭和54年4月24日の会長辞任記者会見で)


▲創価学会破門通告書
「創価学会は、法主並びに宗門の、たび重なる慈悲の教導に背反し、本宗の法義・信仰を著しく改変して、仏法破壊の大謗法団体と化したのであります。ここにおいて、本宗は、創価学会の過去における外護の功績が、いかに甚大であろうとも、謗法厳誡による宗門7百年の伝統法義護持と真の大法広布を目指す上から、もはや日蓮正宗の信徒団体として認めることができません」
と結論付けた破門通告。



破門20年の因果

【日蓮正宗は正法広布へ大前進】
 この20年を振り返るとき、創価学会は破門から2年後の平成5年に、日蓮正宗の御本尊を模造した通称『ニセ本尊』の作製・販売を開始したのを皮切りに、創価学会第2代会長・戸田城聖氏も厳しく戒めていた謗法路線へとひた走る。
 いくつか例を挙げれば、僧侶不在・戒名なしの学会葬(友人葬)の開始。平成9年、秋谷会長(当時)が『謗法払い不要』を明言。この頃より謗法団体と親しく活動するようになる。その後、公明党の現職議員が御輿を担ぐ。また、平成14年には創価学会会則を変更して、『日蓮正宗の教義』を放棄し、『本門戒壇の大御本尊を根本』とすることをやめた。さらに平成16年になると、五座三座の勤行を廃止し、「方便品・自我偈の読誦と唱題」を正式な勤行とすると発表。
 こうして、本尊・教義・化儀を次々と改変していった。
 正法の門より出でて三宝を破壊する「現代の一凶」創価学会。
 創価学会員1人ひとりは、第六天魔王たる池田大作の邪心に取り憑(つ)かれ、火宅の中で遊び続ける子供そのものである。このままでは決して幸福になどなれるはずはなく、一刻も早く大謗法と決別し、勇気をもって寺院に参詣し、正しい信行に邁進することのみが、創価学会員にとっての正しい実践行動である。
 我ら本宗僧俗は、そのことを正しく創価学会員に教え、正法へと導いていくという重大な使命がある。その実践と行動こそが、本年の大きな節目に相応しい我らの信行であると堅く自覚する。
 創価学会が宗門を攻撃し、大謗法を重ね続けた20年。平成6年の地涌6万大総会、同10年の10万総登山、同14年の30万総登山、そして同21年の7万5千名大結集総会と、我らは正法広布に大きな足跡を残しつつ大前進してきた。その絶大な功徳は、1人ひとりに具わり生命に刻まれているのである。
 この大いなる功徳をもって、平成27年、平成33年の誓願成就と未来広布に向かって、さらに力強く大前進していこうではないか。


【創価学会員を救えるのは本門戒壇の大御本尊のみ】
 大聖人は、「正法治国・邪法乱国」の道理を『立正安国論』に著された。さらに、「之に準じて之を思ふに未来も亦然るべきか。此の書は徴(しるし)有る文なり」(御書420頁)
と、未来においても、謗法の跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)が国難を招くという道理は、変わることがないと御教えくださっている。
 翻(ひるがえ)つて、本年3月には、東日本大震災という、未曽有の大災害に見舞われた。さらに、巨大な台風被害をはじめ、日本のみならず、世界的規模で異常気象も後を絶たず、経済問題は深刻である。
 大聖人は、
 「早く天下の静謐(せいひつ)を思はゞ須(すべから)く国中の謗法を断つべし」(同247頁)
と、災難を防ぐための方途を御教えくださっている。特に、本年に惹起(じゃっき)した国難、大災害による被害の大きさを考えれば、謗法の力は絶大である。我らはこの節目の因縁を正しく捉えなければならない。
 総本山大石寺に在(ましま)す本門戒壇の大御本尊を離れての救済はない。創価学会員を正しい信仰に導くことができるのは、私たち法華講員のみである。破門20年という節目の時に当たり、改めて創価学会員の折伏に立ち上がろう。



創価学会20年の悪行

 創価学会では、これまで様々な口実をつけて、膨大な訴訟を宗門相手に起こしてきたが、記録的大敗に終わっている。この姿1つとっても、創価学会による宗門攻撃は、社会常識にも悖(もと)り、世間からも嫌悪される狂態である。
 その中でも、別掲のブラジルでの大陰謀は、国家をも巻き込んだ巨大な策謀であり、自分たちに敵対する者に対しては、「悪用」「不法」もお構いなく、持てる政治力と思いついた手段を駆使して、「異様」な妨害工作をも画策する。この陰湿さと卑劣さは、池田大作の邪心と感応した、濁りきった生命そのままの姿である。そしてこの大謗法の害毒が、創価学会組織の隅々まで、さらに日本だけでなく遠く世界の国々にまで及び、強く大きく蔓延(はびこ)っていることを証明している。
 世界中に数多(あまた)の謗法があれど、これだけ正法広布を嫉(ねた)み、陰に陽に妨害し続ける者はない。三大秘法の大白法をこれだけ冒涜(ぼうとく)し、蹂躙(じゅうりん)する者はいない。
 社会から常識・法律の上に指弾されるのみならず、仏法上においてさらに許されない悪行を重ねている。その最たるものが『ニセ本尊』の作製・販売であり、学会葬(友人葬)である。
 まさに創価学会こそ、現代における一凶に他ならず、これに従っていて幸福になどなれる道理はなく、その罪過が学会員の生活に現証として続出することは必定と言わねばならない。
 よって、1日も早くその悪縁を断ち切らねばならないのである。


【創価学会の陰湿・卑劣さを示す謀略】
―国会議員をも動員したブラジルでの大陰謀―
 ブラジルでは、言語や文化の違いもある中、正法広布が着実に進展してきた。しかし、創価学会はこれを嫉(ねた)み、何とか宗門の活動を妨害せんと、政治力等を最大限に使って画策したのである。
 幸いにも、正法の功徳と関係各位の数年にわたる多大な尽力もあり、すべての問題は正しく解決したが、その経過の中で、創価学会の驚くべき謀略が露見した。
 ブラジル政府の公用書簡は、この謀略を次のように記載している。
●法務省が収集した情報によれば、本件事案は、敵対する2つの宗教団体間の紛争であるが、その一方当事者は「創価学会」という団体であって、これが日蓮正宗に敵対し、この紛争にブラジル政府を巻き込もうとしているものである。(中略)宗教団体「日蓮正宗」のブラジルにおける活動について日本の参議院議員が述べたところは、偏向したものであって、同人の所属する政党は「創価学会」と緊密な関係を有するものである(外務大臣・2005年8月24日付文書)
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 創価学会は、日本の参議院議員までも動員して、ブラジル政府に働きかけた。この議員は、創価学会と緊密な関係を有する政党に所属しているという。これが何党を指すものか、もはや指摘するまでもあるまい。
 彼らは、既にブラジルで活動する僧侶のビザを停止させ、日本へ強制退去させようと企んだ。さらに、サンパウロ市に新たに建立された正法寺の落慶入仏法要へ御下向される日顕上人のビザを発給させないよう画策し、宗門の宗教活動を妨害しようと謀(はか)ったのである。
 結局、この策略は失敗に終わり、日顕上人はサンパウロ市・正法寺に御親修あそばされた。また、現地僧侶たちは、正当なビザを得て今も現地で正法広布に邁進している。
 さらにフラジル連邦上院の憲法・司法・市民委員会から、議会に提出された意見書には、この件について、
●連邦憲法に規定されている本来の権利が悪用されたもの(中略)宗教の自由という基本的人権を阻害するなど、第三者に対して害悪を加えるために、国の官僚機構を操作する目的で不法に利用されたもの(2008年第540号)
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と指摘され、さらには、
きわめて異様(同)
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とまで述べられて、創価学会の策略が弾劾されている。


▲ブラジル外務大臣による政府公用書簡より(平成17年8月24日付)
 「16.法務省が収集した情報によれば、本件事案は、敵対する2つの宗教団体の紛争であるが、その一方当事者は『創価学会』という団体であって、これが日蓮正宗に敵対し、この紛争にブラジル政府を巻き込もうとしているものである。
(中略)宗教団体『日蓮正宗』のブラジルにおける活動について日本の参議院議員が述べたところは、偏向したものあって、同人の所属する政党は『創価学会』と緊密な関係を有するものである」
と、創価学会の策略が厳しく指弾されている。(写真は、意見書最後の2枚より。セルソ・アモリム外務大臣の署名も入っている)


【『ニセ本尊』販売】
 日蓮正宗から破門された後、宗門から御本尊が下付されなくなったため、平成5年、ついに自前の本尊の作製・販売を始めた。
 この本尊を宗門では『ニセ本尊』と呼ぶが、その理由は、
@総本山第26世日寛上人がお認めになられた御本尊をコピーし、授与書きを削り取るなど、勝手に改ざんした物である。
A唯授一人の相伝による開眼がなく、御法主上人の許可がない。
B総本山から下付されたものではない。
 主にこの3点があげられる。
 かつて、創価学会第2代会長・戸田城聖氏が御本尊について、代々の御法主上人が允可(いんか)・下付されていない『ニセ本尊』には、「魔性の力が入っている。だからコワイ」とはっきり、断言している。
 大謗法の「魔性」が入った『ニセ本尊』を作製し、創価学会員に販売しているのである。


【世間も大顰蹙(ひんしゅく)の学会葬(友人葬)】
 創価学会で行われる葬儀は、学会作製の『ニセ本尊』を斎場に掛けて、在家幹部が読経・唱題の導師を勤め、位牌には戒名ではなく故人の俗名が書かれる。
 どうしても僧侶に来てほしいと言うと、正法を信行することができなくなった脱落僧を連れてきて導師をさせるという。(こういう人を僧侶とは言わず、還俗者とか売僧〈まいす〉と呼ぶ)
 正しい葬儀は、大聖人の時代から僧侶が導師をして執り行われていた。
 大聖人の葬儀を記録した『宗祖御遷化記録』にその詳細な様子は明らかで、日興上人も、大聖人がなされた通りに、僧侶が導師をして葬儀を営まれた旨が記録に残されている。
 また戒名は、大聖人が御父に「妙日」、御母に「妙蓮」という戒名を授けられていることからも明らかなように、創価学会が言うような後の時代になって発明されたものなどではない。
 そもそも、背広を着た在家が葬儀で導師をしている姿に、近隣・有縁の参列者から疑問の声が上がっているとはよく聞く話である。
 日蓮正宗の葬儀を誹謗した挙句(あげく)、『ニセ本尊』を掛けて、僧侶でもない者に引導を渡されるとしたら、成仏どころかその先は堕地獄に間違いない。

創価学会員に伝えよう
1、『ニセ本尊』を拝んではいけません。信仰の根源は、本門戒壇の大御本尊のみにあります。再び登山しましょう。
2、三宝破壊の学会葬(友人葬)では、成仏できません。成仏どころか地獄への最直道です。
3、池田大作の現証から目を離してはいけません。創価学会員にも、罰の現証が続出しています。
4、これ以上、池田創価学会にダマされてはなりません。勇気をもって脱会しましょう。



▲創価学会破門20年略年表





創価学会破門から20年!

―真相露呈恐れ会員の洗脳に必死―
―子供騙しの日蓮正宗誹謗を嗤う―

(『慧妙』H24.2.16)

 過日(平成23年11月16日)宗門から発行された『大白法』の号外「創価学会破門20年」と題する特集記事が、まことに的(まと)を射た内容で、そうとう慌(あわ)てたのか、昨年の暮れに発行した『創価新報』(平成23年12月7日号)において、その特集記事に対し、「破綻(はたん)した作り話しとか「妄説のオンパレード」などと揶揄(やゆ)中傷し、末端の創価学会員に、真実を悟らせまいと、躍起(やっき)になっている。
 思えば、時の御法主であられた総本山67世日顕上人に対し奉(たてまつ)り、創価学会が、それまでの信心・忠誠を覆(くつがえ)し、徹底的に誹毀讒謗(ひきざんぼう)し、反逆のかぎりを尽くした結果、平成3年11月28日に破門されて20年の歳月が流れた。
 過ぎてしまえば、あっという間の出来事であったように感じるのは不思議である。
 その間、池田教と化した創価学会は、戸田城聖2代会長が敷いた日蓮正宗を外護するという、創価学会本来の使命、存在意義を捨て去り、独自にニセ本尊を販売し、会則から「本門戒壇の大御本尊」の文言を削除し、独立路線を歩んだ。このことは、今さら否定のできない事実である。
 それを覆(おお)い隠し、会員達に、なんとか"堕落腐敗した宗門が悪い"と印象づけようとしているのであろうが、そもそも、このような主張は事実に照らして破綻しているのだ。
 にもかかわらず、同じ事を何度も繰り返して喧伝(けんでん)し、末端の学会員を洗脳し続けている現状があるということは、まことに凡夫の浅はかさを物語って余りある。
 さて、その記事中、4つの方向から宗門を誹謗(ひぼう)している。

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先師違背(いはい)の謗法法主
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 1つ目は「先師違背(いはい)の謗法法主」との小見出し。
 馬鹿馬鹿しいことに、創価学会が宗門に従順していた時代の御法主上人の御指南を引き合いに出して、昔は歴代上人が創価学会を褒(ほ)めていたのに、日顕上人が創価学会を破門したから、日顕上人が先師に違背している、という主張だ。
 まったくもって話にならない。そもそも、御当職であられた日顕上人ばかりか、17世日精上人、60世日開上人、62世日恭上人を始め御歴代上人方を、下卑(げび)た言辞でさんざん誹謗したのは、他ならぬ創価学会ではないか。それこそ創価学会が、御歴代上人に背(そむ)く先師違背の大謗法団体に成り下がっている証拠である。そのような謗法団体を破門しない方が、先師違背であろう。呵々(かか)。

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「破門」の原因を捏造(ねつぞう)
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 2つ目は「『破門』の原因を捏造(ねつぞう)」との小見出し。
 そもそも、一番の発端は、平成2年11月16日に開催された本部幹部会における、池田大作の宗門誹謗発言だ。
 これについて、宗門は、学会の真意を問うお尋(たず)ね文書を送ったのだが、後日、テープの反訳ミスで、お尋ね文書中の重要部分を撤回したなどと『新報』は嘯(うそぶ)いている。
 だが、一部分の反訳に訂正はあったが、池田の主要な謗法発言については撤回などされておらず、全くの大嘘(うそ)である。どこまでも、破門の一番の発端は、創価学会の実質的最高指導者であった池田大作の、御法主上人への誹謗中傷、また宗門に対する謂(い)われ無き非難にあった。
 加えて、宗門の指摘に対する不誠実極まりない、およそ信徒団体とはいいがたい不信心・無反省の態度、口を極めた誹毀讒謗などは、もはや日蓮正宗を信じている者とは全くいえない状況であった。
 そこで、創価学会に対して、まず解散勧告を行なったが、いよいよ憎悪を燃やして宗門を非難中傷し攻撃してきたので、もはやこれまでとて、断腸の思いで、創価学会を破門処分に付したのである。
 以上のことから、宗門の判断は、正しく大聖人の仏法を令法久住し広宣流布していく大道の上において、当然の処置であり、これによって、大聖人の仏法の正義が守られたことを、我々は有り難く感謝申し上げるものである。

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「大前進」と大ウソ
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 さて、3つ目は「『大前進』と大ウソ」との小見出し。
 宗門の繁栄がよほど気に入らないらしく、「6万登山は炎天下で、参加者から非難囂々(ごうごう)の『炎熱地獄』」などとデタラメを書き散らしている。だが日蓮正宗は、功徳を失った創価学会の弱体化とは対照的に、確実に人数が増え、発展を遂(と)げている。その証拠こそ、平成21年に開催された7万8千名を超える「広布の戦士」の集いである。

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一つ覚えの難癖(なんくせ)
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 4つ目は「一つ覚えの難癖(なんくせ)」との小見出し。
 これは、学会のネックである「ニセ本尊」「現罰が出る堕地獄の友人葬」を突かれて、そうとう効いている証拠だろう。あげくには「御書にも"葬儀に坊主が不可欠"とは一句も出てこない」という始末。もう笑うしかない。では、なぜ御書に直接明示のない「本門戒壇の大御本尊」を、長年、帰命依止の対境と拝してきたのか、答えてみよ。また、戸田2代会長の葬儀の導師がどなただったのか、広く末端の会員に答えてみよ。
 そもそも、日蓮正宗の根幹である「本門戒壇の大御本尊」と「唯授一人の血脈」から離れて、絶対に即身成仏を果たせないことは、牧口初代会長、戸田2代会長、そしてかつての池田大作の指導からも、明らかではないか。
 ならば、謗法の念慮(ねんりょ)を捨てて日蓮正宗に帰伏し、本門戒壇の大御本尊へお目通りして、本物の信心を取り戻すべきである。そして、血脈相伝に則(のっと)った信心により、大功徳を享受(きょうじゅ)すべきであろう。

1人でも多くの創価学会員を正道に導くべく、本年も大いに折伏行に邁進(まいしん)し、即身成仏の境界を開いていきたいものである。


▲『創価新報』(H23.12.7)は「抱腹絶倒の『大白法』特集」などと嘯いてみせるも、実際には「戦々競々」