学会員個人の信徒資格喪失


「創価学会員のみなさんへ」/『大白法』H9.10.1

信徒資格喪失/『慧妙』H23.12.16


創価学会員のみなさんへ

(『大白法』H9.10.1号外/<妙音>WS)

 このたび、日蓮正宗の宗規が改正され、日蓮正宗の檀信徒が他の宗教団体に所属したときは、自動的に檀信徒の資格を失うことになりました。創価学会は宗門から破門され、すでに日蓮正宗の信徒団体ではありません。
 したがって、創価学会に所属している人は、本年11月30日までに創価学会を脱会しなければ、日蓮正宗の信徒資格が消滅します。日蓮正宗の信仰を続けたい人は、今すぐ創価学会を脱会して本宗の寺院教会へ申し出て下さい。
 「ニセ本尊」を作製するなど、完全に邪教と化した創価学会にこのまま所属し、さらに謗法を重ねて成仏の道を閉ざしてしまうのはあまりにも愚かです。今こそ創価学会の悪縁を断ち切り、日蓮正宗信徒として清浄な信心を貫かれるよう、心から念願します。

 くわしいことは本宗の寺院教会へお尋ねください。

平成9年10月1日
日蓮正宗宗務院
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―藤本日潤総監の談話―

 このたび、日蓮正宗宗規改正に伴い、本宗信徒が「日蓮正宗」以外の宗教団体に所属したときは、自動的に信徒資格を喪失することとなりました。謗法厳戒を旨とする日蓮正宗においては、むしろ当然のことと申すべきであります。
 すなわち、昭和27年、創価学会が宗教法人を設立した際、宗門は、信徒団体である創価学会からの宗教法人格収得の強い願いを容れ、同会が宗教法人の認証を受けることを承認しました。以来、同会は、日蓮正宗の信徒団体でありながら、別個の宗教法人として活動を行ってきたのであります。ところが近年、創価学会は、日蓮正宗の信徒団体とは到底認めがたい教義上、信仰上の違背を犯し、再三の訓戒に対してもこれを改めようとしなかったため、平成3年11月28日、日蓮正宗は創価学会を団体として破門処分に付しました。これにより、同会は日蓮正宗の信徒団体の資格を失ったのであります。
 しかし、個々の創価学会員は、創価学会の法人設立時における本宗との約束により、入信時に本宗寺院所属の信徒となっております。すなわち、創価学会員は、御受戒を受けた時点で、その寺院に所属する日蓮正宗信徒になると同時に学会員となったのであり、信徒として、日蓮正宗の教義を守り、日蓮正宗の三宝に帰依することが、創価学会の大原則だったのであります。したがって、創価学会を破門処分にした後も、宗門は創価学会に所属している個々の会員については、日蓮正宗信徒としての資格を残したまま、一人ひとりが正しい信心に目覚める事を期待していたのであります。しかるに、その後も、創価学会は「ニセ本尊」を作製販売するなど、誤りを反省するどころか平然と大謗法を犯しつづけ、会員に対して、「ニセ本尊」への交換の徹底をはかるなど、ますます謗法の度が深まっております。
 よって今回、日蓮正宗は謗法厳戒の宗是の上から、また創価学会の謗法を呵嘖するために、宗規を補正して、本宗信徒が謗法の団体に所属することを禁じたものであります。本年11月30日を過ぎると、日蓮正宗の信徒でありながら、創価学会等の謗法の団体に所属している者は、本宗信徒の資格を失うことになります。自他の成仏のため一刻も早く、創価学会を脱会され、正しい信心に帰されることを哀心より祈るものであります。
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■謗法堕獄の創価学会から速やかに脱会を

―大聖人の御聖意明らか―

<三宝の尊厳こそ大事>
『日蓮一期弘法付嘱書』
日蓮一期の弘法、白蓮阿闍梨日興に之を付嘱す、本門弘通の大導師たるべきなり。国主此の法を立てらるれば、富士山に本門寺の戒壇を建立せらるべきなり。時を待つべきのみ。事の戒法と謂ふは是なり。就中我が門弟等此の状を守るべきなり。

弘安五年壬午九月 日
日蓮花押

血脈の次第 日蓮日興

『日興跡条々事』
一、大石寺は御堂と云ひ墓所と謂ひ日目之を管領し、修理を加へ勤行を致して広宣流布を待つべきなり

右の仰せに明らかなように、日蓮大聖人の仏法においては、大石寺こそが根源の道場なのです。創価学会の大石寺誹謗・末寺誹謗が、日蓮大聖人、日興上人のお心に叛逆する三宝破壊の大謗法であることを知るべきです。


<仏法の根本は血脈相承にあり>
 『御本尊七箇相承』
 「代代の聖人悉く日蓮なりと申す意なり」
 『本因妙抄』
 「此の血脈並びに本尊の大事は日蓮嫡々座主伝法の書、塔中相承の禀承唯授一人の血脈なり」
 これら相伝書の御文は、前に掲げた『一期弘法抄』における、「血脈次第日蓮日興」の深義により、唯授一人の日興上人にあますところなく御相承された下種仏法の法体法義が、さらに、日目上人已来の御歴代上人に滞りなく伝承されていることを証しています。
 日蓮大聖人が『四恩抄』に
 「末代の凡夫、三宝の恩を蒙りて三宝の恩を報ぜず、いかにしてか仏道を成ぜん」
と御指南のように、仏宝法宝は僧によってこそ末法に久住するのです。ゆえに、大石寺26世日寛上人は、『当流行事抄』に
 「久遠元初の僧宝とは、即ち是れ開山上人なり」
と示され、さらに『三宝抄』に
 「爾来日目日道代々咸く是れ僧宝なり、及び門流の大衆亦爾なり云々」
と、日興上人を随一として、大石寺の代々の御歴代上人を僧の宝と仰ぐ、僧俗和合の中にこそ真の信心の血脈があることを御指南されています
 創価学会が、大石寺の御歴代上人を誹謗中傷することは、そのまま大聖人、日興上人、そして日寛上人の御聖意を踏みにじる大謗法であることを知らねばなりません。


<創価学会の法人設立と三原則(戸田会長は万一の時は「学会を解散に」と)>
 創価学会は、戦後、2代会長戸田城聖氏が再建し、昭和27年8月、東京都知事から宗教法人の認証を受けた団体です。
 終戦後、雨後の筍のように発生した新興宗教は、我もわれもと宗教法人となりましたが、創価学会が宗教法人を取得したのもこの頃です。このとき創価学会が、日蓮正宗と無関係に法人を取得したのなら、それは新興宗教であり、邪宗教ですから、本宗とは関係のないことです。
 しかし2代戸田会長は、創価学会を日蓮正宗の信徒団体として、日蓮正宗を外護するために、宗教法人を取得したいと、宗門へ強く願ってきたのです。
 宗門では、信徒団体が宗教法人となった前例などまったく無かったことから、異論もありましたが、戸田会長の信心を信頼し、創価学会の宗教法人取得を認めることにしたのです。このとき創価学会は、会員を本宗の正しい信仰につかせるために
1.折伏した人は信徒として各寺院に所属させること。
2.当山(日蓮正宗)の教義を守ること。
3.仏・法・僧の三宝を守ること。

の三箇条を守ることを固く約束して宗教法人となったのです。
 創価学会の法人設立時における、この宗門との約束は、学会員が日蓮正宗の信仰を正しく持ち、真実の成仏の道を歩むために、絶対に踏み外してはならない基本原則だったのです。ところが、この三原則を、まったく知らない創価学会員があまりにも多いのです。
 かつて戸田会長は、もし創価学会が宗門に迷惑をかけるようなことになったら、直ちに解散させて下さいと、時の御法主上人に言上されました。今日の創価学会の姿は、まさしく、法人設立時の三原則をことごとく踏みにじるものであります。もし戸田会長が存命であれば、自ら直ちに解散を命じたことは間違いありません。


<正本堂の慢心と52年路線の挫折(池田大作!謗法逸脱の反省はどうした!!)>
 創価学会は、昭和47年、同会が発願して総本山に建立された正本堂につき、日蓮大聖人の御遺命の達成と意義づけたいとの野望を懐き、66世日達上人の御宸襟を悩ませ奉りました。
 これは、池田大作の、創価学会が広宣流布を達成する仏意仏勅の団体であり、自分こそが戒壇建立の任にある本化国主であるとの、途方もない増上慢によるものであることは言うまでもありませんが、他面、公明党の母体組織である創価学会が、当時の国会や世間から、国立戒壇について追求されることを恐れ、日蓮正宗においては戒壇建立は済んだことであると欺き、学会・公明党への追求を逃れようとした目的もあったのです。
 このように、御本仏日蓮大聖人末法御出現の目的たる、広宣流布本門戒壇建立という、下種仏法究竟の大事を、政争の道具にしたことは、御本仏日蓮大聖人への背反・冒涜これに過ぎるものはないと申せましょう。
 学会は、この問題に対する日達上人の厳正な御教導に不逞にも不満を募らせたのです。そして、それを一挙に吹き出したのが、所謂、昭和52年路線だったのです。
 このとき創価学会は、法人設立時の三原則を無視し、日蓮正宗の伝統法義から大きく逸脱しました。


<昭和52年路線の逸脱謗法>
1.御本尊模刻。
2.戸田会長の悟達が創価仏法の原点。
3.大聖人直結と日蓮正宗の血脈法水の軽視。
4.小説『人間革命』は現代の御書。
5.池田会長は「主師親三徳」「本門弘通の大導師」「久遠の師」。
6.池田会長への帰命。
7.日蓮正宗寺院と僧侶を軽視。
8.謗法を容認。
9.在家も供養を受けられる。
10.学会こそが三宝中の僧宝。


 また、これらの謗法逸脱と関連して、昭和49年6月18日付「北条文書」も見逃すとはできません。同文書には、「宗門の件」として
 「長期的に見れば、うまくわかれる以外にないと思う(中略)やる時がきたら、徹底的に斗いたいと思います。
と、宗門から独立せんとする驚くべき謀計が記されています。そこにはもはや、信仰のかけらさえ見ることができません。このように池田創価学会は、組織の発展と共に、「学会が主、宗門は従」という本末転倒の慢心を起こし、宗門を創価学会の外郭団体!として支配しようとし、それができなければ宗門と戦って!分かれようと考えていたのです。それが昭和52年路線だったのです。
 この時は、御先師日達上人の厳しい教導などにより、昭和54年4月、池田大作が責任をとって日蓮正宗法華講総講頭と創価学会会長を辞任し、創価学会は、反省懺悔の姿を示しました。また、池田大作は、同年4月2日の『恩師の23回忌に思う』と題する所感のなかで
 「私が(中略)恩師の深き意志も解せず、僧侶、寺院の役割を軽視し、その結果、御宗門に対し、主客転倒の風潮を生んだことは、我が身の信心未熟ゆえの慢と、大御本尊に心より懺悔申し上げるものであります」(聖教新聞)
と詫び、昭和52年路線における創価学会の逸脱は、全て池田大作自身の慢心に基づくものとして懺悔し、またその反省は、創価学会として、万代にわたって絶対に破るべからざる規範とまで明言したのです。
 これらの過去の逸脱と反省の歴史を振り返り、今日の創価学会の姿と比較するとき、そのあまりに無道心な二枚舌ぶりにはただただ唖然とするばかりです。池田大作・創価学会の所業は、まさに第六天の魔王に魅入られて精神異常をきたし、仏法の道理を忘失し、理非の判断力をなくした分裂症状そのものです。今や悪口・両舌・妄語・綺語など、殺生以外の十悪すべてに該当する悪業団体に成り下がった創価学会、その姿は哀れというほかありません。


<平成における再度の謗法路線(学会の三宝破壊の目的は?)>
 平成2年11月16日、池田大作は、52年路線における、日蓮正宗と御先師日達上人に対するお詫びと誓いを悉く踏みにじり、遂に、再び、御当代日顕上人、及び宗門への攻撃を開始しました。10年余にわたって逆恨みの怨念を抱き続けた池田大作の無慙極まりない悪業が、決して許されざる重罪であることは、大聖人様の仏法に照らして明々白々です。『顕謗法抄』の
 「懺悔すれども懺悔の後に重ねて此の罪を作れば後の懺悔には此の罪きえがたし」
との御金言こそは、まさに池田大作の悪業が懺悔の叶わぬ大罪であることを証明しています。
 仏敵となった池田大作は、御歴代上人始め御当代日顕上人猊下に対し、徹底した誹謗中傷を敢行し、様々なスキャンダルを捏造しては、学会の持つあらゆるメディアを使って、大々的に反復報道に及んでいます。
 その典型的な捏造の1つがクロウ事件です。あのヒロエクロウ夫人の、「私は警察官から、すでに買春が行われたと聞いた」「午前四時頃、警察へ出頭して四通の調書にサインした」等の証言がスプリンクル元警察官によってすべて否定された事実。秋谷会長が、アメリカ政府(FBI)のコンピューターに御法主上人猊下についての記録があると断言し大宣伝したにも拘わらず、未だに裁判所にその証拠を提出できない事実。これらのことは、クロウ事件(宗門ではシアトル事件は、クロウ夫人の作った物語りに過ぎないという意味でクロウ事件と呼んでいます)が捏造による誹謗にすぎないことを示しています。
 このように、国際社会の信用を失う危険すらも犯し、徹底して日蓮正宗の名誉を毀損しようとした学会の目的は、一体何処にあるのか、これは創価学会員でもよく分らかないことではないでしょうか。
 実は今回、宗門において入手したある文書の中に、その目的と動機を示す驚くべき事柄が記載されていたのです。
 それは創価学会が、池田大作を、日蓮大聖人様以来の、「2人目の法華経の行者」であると言っていることです。まさに52年路線における逸脱教学の焼直しです。金にあかして勲章漁りに夢中になった名誉欲の権化である池田大作ごときが法華経の行者たる日蓮大聖人様に、肩を並べようとは笑止千万というべきであります。まるで猿が人間を真似るが如きものであり、池田創価学会の驕慢謗法ここに極まれりというほかはありません。
 日蓮正宗・御法主上人への言語道断、極悪非道の誹謗中傷は、まさしく三宝破壊のためであり、その目的とするところは、第六天の魔王の入り込んだ創価外道が、仏法を亡ぼし、取って代わって、全世界の衆生を支配しようとすることにあったのです!!


<「ニセ本尊」の大謗法を証明する恐ろしい現証>
 かかる創価学会の罪業の深さ、恐ろしさは、様々な現証によって明らかです。その随一は、「ニセ本尊」を配布した直後に阪神大震災で、非常に多くの創価学会員が亡くなったことです。たしかに地震は自然現象です。しかしその自然現象はすべて法界の生命の働きであり、そこには厳然と罰と利益の姿が顕れるのです。そのことを説かれたのが、大聖人様の『立正安国論』です。
 今回の大震災で、諸天の加護を受け、利益を戴いたのは、創価学会員ではなく、同じ長田区、兵庫区に住みながら、1人の死者も出なかった法華講員であることは明白です。この現証からも、創価学会の「ニセ本尊」が大謗法であることは間違いありません。仏法に背き、下種三宝を破壊して、功徳のある筈がないのです。それは創価学会に身を置く会員も同様です。謗法与同の罪により、功徳も歓喜もない、罰の生活に落ち、さらには、『開目抄』に仰せのように、邪宗教へと、不幸への道を転がり落ちていくのです。


<おわりに>
 創価学会員の皆さん。人生において、誤りを改めるのに何も迷う必要はありません。また、もう遅いということもありません。今すぐ創価学会を脱会し、日蓮正宗の信仰に戻れば、今生の大事たる臨終正念には、十分に間に合うのです。私たち、人間としてこの世に生命を受けた者にとって、未来永劫の幸福を築くため、正しい真実の信仰につくことこそが本懐であり、今生の最重要事ではないでしょうか。たとえそのために、一時、創価学会の陰湿な嫌がらせを受けたとしても、その後には永遠の幸せが待っているのです。
 皆さんが、目を開いて、勇気を奮い起こし、本宗寺院の門を叩かれることを心からお待ちしております。





信徒資格喪失(仮題)

―終焉の秋迎えた学会―
―創価学会問題は「他山の石」―
―会員の救済急ぎ真相語り継げ―

(『慧妙』H23.12.16)

 平成9年10月1日、宗門から創価学会の会員に対し『創価学会員のみなさんへ』と題して、「創価学会に所属している人は、本年11月30日までに創価学会を脱会しなければ、日蓮正宗の信徒資格が消滅する」旨(むね)の通告がなされた。
 宗門としては平成3年の破門以降、宗教団体としての創価学会は破門したが、会員個人における日蓮正宗の信 徒資格までは喪失させていなかったのである(池田大作はそれより5年前の平成4年に信徒除名されているが、池田以外の創価学会員はこれまで日蓮正宗の信徒として認められてきた)。
 それが、ここにきて、とうとう創価学会員の個人に至るまで信徒の資格が消滅し、「本宗以外の宗教団体に所属している者は、邪宗謗法の徒」として扱われることになったわけである。
 創価学会を破門してから6年。その間の御法主上人や宗門に対する誹謗(ひぼう)中傷、全国の末寺(及び信徒)に対する数に任(まか)せた謀略・暴行は、筆舌(ひつぜつ)に尽くせない。それでも、なおかつ創価学会についていくとなれば、もはや日蓮正宗の信徒として認められず、信徒資格を喪失させられるのも当然のことである。
 そこで宗門は、11月25日に『宗規改正にともなう宗務行政措置要項』を発し、12月1日以降、学会員をはじめとする本宗以外の宗教団体に所属する者に対する典礼や法務などの諸寺務の徹底がなされた。また、これまで使用してきた「再折伏」という語は廃止し、「折伏」に統一することが伝えられた。
 この創価学会員の信徒資格喪失は、平成2年から始まった一連の創価学会問題の、1つの終焉(しゅうえん)である。
 創価学会を破門してから今年で20年目の節目を迎えた。まだまだ、創価学会の会員数が日蓮正宗僧俗を遥(はる)かに上回っているのは事実であろう。しかし、この問題が起こって世代が代わるほどの時が経過する中で、明らかに創価学会の組織力・集票力・集金力は衰えている。
 週刊誌を賑(にぎ)わすような内部告発が後を絶たず、黒革の手帳の矢野氏、金庫事件の中西氏など、大物学会員の離反が相次いでいる(さらなる離反があるとの情報もある)。
 組織内部では、3人に2人以上が役職者で、役職なしでは組織を維持できない状態、地方の会館などを警護する牙城会も青年部のなり手がなく、人手不足に陥(おちい)り、壮年部・婦人部にその役を押しつける始末。
 座談会では歓喜の体験談など無く、参加するだけ気が滅入る。
 さらにここにきて、1年以上も姿を見せない名誉会長に、多くの学会員が不信感を抱き、精神的支柱も崩壊寸前といったところであろう。
 これが、日蓮大聖人の正統たる日蓮正宗から離れ、長年にわたり宗門や御法主上人に対して誹謗中傷を行なってきたことによる、現証なのである。
 いまだに学会青年部は、口を開けば「正本堂を壊した」「桜の木を伐(き)った」と言う。これは、まことに恐るべきことであり、悲しむべきことである。正本堂など見たこともない、どこの桜をどれだけ伐ったのかも知らず、また春になれば桜が全山を覆(おお)い尽くす大石寺を知らない若者が、こうしな言葉を発し、そして、これまでの学会員と同じ罪障を積むのである。
 翻(ひるがえ)って、日蓮正宗僧俗は今の世代の学会員に対し、創価学会の行なった過ちを指摘し、破折できるであろうか。そして、講中の若い世代が、この問題をしっかり理解しているだろうか。
 その前に、この問題を体験してきた我々の意識は薄らいできていないか。
 学会では現在進行形でこの問題が続いていて、無間の罪障を積んでおり、その彼らを救えるのは、日蓮正宗僧俗を除いて他にはいないのである。
 そのためにも私たちは、この創価学会問題の真相を信仰の上から語り継ぎ、けっして忘れてはならない教訓としていくべきであろう。


▲創価学会員の信徒資格喪失を通告した『大白法』(H9.10.1)