公明党運動員2人を略式起訴

―菓子配り投票依頼―
(『読売新聞』H25.4.24 11:34)

 松本区検は23日、昨年12月の衆院選の際に菓子を配って公明党への投票を呼びかけたとして、それぞれ運動員で、長野県松本市、無職I.M(※)(83)と浜松市、無職K.Y(※)(55)の両容疑者を公職選挙法違反(買収)で松本簡裁に略式起訴した。
 起訴状によると、2人は12月16日投票の衆院選で、比例選北陸信越ブロックで公明党の候補者を当選させる目的で、同月6日に松本市の女性方など10か所で有権者10人に対し、公明党に投票してもらう報酬として、菓子など計28点(販売価格計6350円)を配った、とされる。
 捜査関係者によると、両容疑者は「当選させたかった」と容疑を認めている。
 菓子などを受け取ったとして同法違反(被買収)で書類送検された男女10人については、長野地検松本支部が23日、不起訴とした。
 比例選北陸信越ブロックには公明党から、党国会対策委員長の漆原良夫氏と新人の田島公一氏が立候補。漆原氏が6選を決めた。党県本部は「事実関係を確認している」としている。
※(記事は実名)