リサイクルショップの元従業員を殺害(仮題)

(『慧妙』H26.7.16)

 経営するリサイクルショップの元従業員を殺害したとして逮捕されていた福岡県筑後市の夫婦が、7月7日、福岡地検によって起訴された。
 起訴されたのは、N.S(47)とその妻・C(45)。起訴内容は、2人が共謀し、平成15年12月下旬頃から自宅アパートに住まわせた男性従業員(当時22歳)を、平成16年6月中旬頃から下旬頃にかけてアパートの6畳和室に閉じ込め、十分な食事を与えずに殴(なぐ)る蹴(け)るなど暴行して衰弱させ、浴室内に放置し殺害した、というもの。
 2人は殺害した従業員の遺体をN被告の実家の庭に埋め、白骨化した後に掘り出して機械で粉砕し、近くの川に投棄していた。S被告の供述に基づいて捜索したところ、遺骨が発見された。
 さらに、N被告の実家や投棄された川から回収された遺骨からは、この被害者とは全く別の、2人のDNA型が検出され、そのうちの1つは、行方不明となっている別の従業員のものと判明。また、C被告の妹の夫とその子供も行方不明になっており、S被告は、これら従業員と親族、あわせて4人の死亡に関与し、その死体を遺棄した旨の供述しているという。
 この凄惨(せいさん)な事件は、そのあまりにスキャンダラスな内容から、各種マスコミが挙(こぞ)って大きく取り上げるところとなっているが、これまでに放映されたNHKをはじめとするテレビ各社の中継映像には、リサイクルショップに掲(かか)げられていた「三色旗」や、S被告の実家の壁に貼(は)られた公明党のポスターが映(うつ)り込んでおり、それを見た人々は顔をしかめている。