『聖教』が報じた遺児救済の美談の真相

『聖教』が報じた遺児救済の美談の真相

―美談学会員 じつは震災遺児の資産を横領―
―高級車・腕時計・飲食etc.に6千8百万!―

(『慧妙』H29.2.16)

 人の善意を"食い物"にしている「詐欺(さぎ)教団」創価学会―その体質に染まったのか、卑劣な行為に走った学会員がいる。
 平成23年10月22日付の『聖教新聞』に、
〈両親を亡くした甥(おい)と共に、人々の幸せに尽くす生き方を誓う〉
との見出しを付けた、震災遺児の未成年後見人になった男(ここではBとしておく)の"美談"が、写真付きで掲載された。
************************************************************
〈今回の震災で、両親共に失った子どもたち、いわゆる震災孤児は、2百数十人に上るという。(中略)
 A君は家族と共に車で避難したが、途中で波にのまれた。A君と、いとこの1人は、窓から外に逃れて助かったが、ほかの家族の行方はわからない。
 4日後に、家族の名前を書いた段ボールのカードを手に避難所を回るA君の姿が、朝日新聞に報じられている。「どこにいるの僕の家族…小3、カード手に避難所回り」という見出しとともに。それから数日で家族の遺体が見つかる。
 両親を失ったA君には、日本全国そして海外からも、温かい支援の手が差し伸べられた。
 その人生を最終的に引き受けたのは、叔父(おじ)のBさんだった。勤め先のホテルの被災で職を失ったBさんは、再雇用の話が来ても断った。A君を育てながら、やっていける仕事ではなかったからだ。(中略)
 Bさんも、A君も、これからの人生の厳しさは覚悟している。Bさん自身、自分で店を開くために苦心する日々だ。
 「いつかは、僕から離れなきゃいけない。それまでは必死になって応援しようと思って。勤行だって、あえて1人でさせるんです。僕の後ろについてやるより、1人で考えることもあるだろうと思って」〉
------------------------------------------------------------
 震災遺児となった甥のために再就職の話も断わり、自営で店を開こうと苦心の日々を送る―読む者の涙を思わず誘う、何とも麗(うるわ)しい話ではないか。
 ところがこのB、今年の2月2日に、仙台地方裁判所から懲役6年の実刑判決を言い渡されたのだ。
 その罪状は「業務上横領罪」。A君の未成年後見人に選任されたことをいいことに、A君の預金口座に振り込まれた災害弔慰金やA君の両親の死亡共済金など、合わせておよそ6千8百万円を引き出して着服したとして、業務上横領などの罪に問われたのである。
 Bはその金を、高級車や腕時計の購入や、平成24年に開業した飲食店の開業資金などに当てていた、というから驚きだ。
 『聖教新聞』が報じたBの「苦心」とは、日本全国どころか世界からも甥に寄せられた善意の金を、いかにして横領するか「苦心」していた、ということか―。
 被害者となったA君は意見陳述書の中でこう述ている。
 「おじさんには学校に行かせてくれてお世話になり感謝している。だけど殴られたり、けられたり、エアガンで撃たれたりして、自殺してしまいそうになった。裁判では、学費や塾の費用と言い逃れていてショックで驚いている。おじさんは高い時計を買ったり、寿司屋に週5回くらい行ったりして派手にお金を使っていた。私のためにお金を使ってもらったことはなかった。退職金や生命保険など、親が命と引き換えに残してくれた大切なお金を使ったと聞き、許せません。
大人としてしっかり罪を自覚してもらいたい。大人として罪を償(つぐな)ってもらいたい。」
 何とも酷(ひど)い、悪鬼のごとき所業ではないか!
 さて問題は、この事件に関して問われるべき『聖教新聞』の責任である。
 『聖教新聞』が"美談"を報じたのは、平成23年の10月22日。一方、Bが甥の未成年後見人に選任されたのは震災発生の2ヶ月後、飲食店を開店したのは震災1年後の平成24年だという。
 となると、『聖教新聞』が記事を掲載したことによって、新たな被害者を生み出してしまった可能性がある。
 『聖教新聞』の記事を見れば、取材時点ですでに、少年に対しては日本全国ばかりか世界からも、支援の手が差し伸べられている。
 加えて、公称5百5十万部を誇り、学会員が「池田センセーからのお手紙」だとして、頭から記事内容を信じている『聖教新聞』が、この美談を掲載したのだ。しかもA少年は、「これからの人生の厳しさは覚悟」しながら、Bら温かい創価家族に囲まれて、一生懸命信心に励んでいる―となれば、学会員の心情として、できる支援はしてあげたい、ということになろう。
 そうした支援の金が、A少年のために使われることはなく、Bの遊興費や開店資金に、あるいは高級車や腕時計の購入資金に使われていた、というのだから、せっかく支援した学会員や世の中の人々は、いったいどう思うであろうか。
 そう考えると、横領男と面談しておきながら、その本性を見抜けず、最大限に美化した記事を掲載して"被害者"を増やしてしまった『聖教新聞』の責任は大きい、といえよう。
 創価学会では、さっそくBを除名にしたというが、それだけで済む問題ではないのである。

▼男の"美談"を大きく報じた『聖教新聞』(H23.10.22)