掉尾を飾る大結集!東日本決起大会
―6月15日 於・さいたまスーパーアリーナ―
―3万4千余名がが感激を共有―
―立正安国めざして前進を!―

(『慧妙』H20.7.1)

 6月15日(日)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナにて「地涌倍増大結集推進・東日本決起大会」が盛大に挙行された。
 この決起大会は、昨年8月、御法主日如上人の御発案により、目前にせまった平成21年『立正安国論』正義顕揚750年における御命題達成へ向けて、折伏戦にいっそう弾みをつけるべく「プレ大会」として全国4ヵ所で開催することが決定されたものである。
 すでに、初回の「西日本決起大会」(2月3日)・2回目の「九州決起大会」(2月24日)・3回目の「北海道決起大会」(4月29日)と、いずれも大成功裏に終っているが、それだけに今回の該当地域の僧俗は、"掉尾(とうび)となる東日本決起大会は、何としても結集にも勝利し、信心の熱誠が溢れるものにしなければならない"と、準備に余念がなかった。
 仏道修行において前進を期する時に三障四魔が競うのは必然の理であり、御金言に
 「雨ふり、かぜ(風)ふき、人のせい(制)するにこそ心ざしはあらわれ候へ」(御書1246頁)
と示されているように、過去の決起大会は、参加予定の法華講員宅へ学会員が訪問してきて足止め工作をしたり、あるいは悪天候に見舞われるなど、行く手を阻むかのような事態も多々、起こった。しかし、それらを乗り越えて大成功を納めてきたのである。
 当然、最後の東日本決起大会にも、試練が待ち受けているであろうことは、容易に推測ができた。現に、学会員による法華講員への嫌がらせは、前にも増して激しく、「その日は、現地に行けないようにしてやる」などという物騒きわまる計画を聞いた法華講員もいた。
 そして、大会前日の14日朝には、岩手・宮城内陸地震が起こった。山や道路が大きく崩れ落ちたニュース映像は、あまりに衝撃的で、まさに『立正安国論』に示された三災七難が現実に起こっていることを身近に感じさせるものであった。
 直接的な被害を受けた法華講員はいなかったようであるが、その一方で、この地震によって、東北・山形・秋田新幹線は運転を見合わせ、大会参加者への影響が懸念された。しかし、それも、15日当日の早朝には、全ての新幹線が平常運転に戻り、参加者は予定どおり、会場である"さいたまスーパーアリーナ"に向かうことができたのである。


【「謗法を断ってこそ立正安国が実現」】
―御法主上人の獅子吼に奮い立つ―
 東北および関東甲信越の法華講員を対象とした「東日本決起大会」は、当初の結集目標2万9千名に対し、最終的な集計によると、3万4千余各が集った。じつに、掉尾を飾るにふさわしい大結集である。
 梅雨の合間の好天気に恵まれたこの日、最寄り駅から会場周辺にかけては、相変わらず、学会の謀略部隊とおぼしき面々が多数出没していたが、法華講員達は、それには目もくれず、晴れやかな表情で会場に入る。
 そして、定刻の12時40分、日如上人、日顕上人両猊下の御臨席のもと、第1部が開催された。
 東京第1地方部A鼓笛隊、東日本地域鼓笛隊、法華講連合会ブラスバンドが、それぞれ、この日に向けて練習を積んできた演奏を披露する。
 引き続いて、小学校5年から高校3年までの291名による"南中ソーラン"のパフォーマンスが繰り広げられる。お揃いのハッピ姿の陣列は1階アリーナ席にも及び、著い熱気が場内に溢れた。
 目まぐるしく繰り出されてくる15布教区による演目を1つひとつ、丁寧(ていねい)かつスピーディに進めていたのは、司会の本行寺信徒・浅井貞光さんと妙國寺信徒・杉田かおるさん。
 第1部の最後は、婦人部有志930名による素晴らしいコーラスで幕が閉じられた。
 小憩を挟んで、いよいよ決起大会の第2部。再び両猊下がお出ましになり、「躍進」と大書された舞台の上にお揃いになると、会場は厳粛な空気に包まれた。
 司会の夏井育道御尊師によって開会が宣せられ、法華講連合会・石毛寅松副委員長による「開会あいさつ」の後、法道院信徒・山田和美さんの体験発表、少年・青年・婦人・壮年の各部代
表による決意発表、柳沢喜惣次委員長の「激励」と続いた。
 次に、「挨拶」に立たれた総監・八木日照御尊能化は、
 「立正とは、破邪顕正のこと。現代の一凶である創価学会の邪義の根を断ち、正法を世風に流布して、全支部が地涌倍増の御命題を達成し、明年の記念総登山に臨みましょう」
と述べられた。
 そして、御法主日如上人猊下より甚深の御指南を賜わる。
 日如上人猊下は、まず、前日に起こった東北方面の地震の被害に心を傷められ、また、それを乗り越えて参加してきた人達の労をねぎらわれた。そして、
 「大地震、天変地夭は、『立正安国論』に述べられているように、悪法が世にはびこる故(ゆえ)であり、正法に帰(き)せざれば、やがて"自界叛逆(じかいほんぎゃく)の難"と"他国侵逼(たこくしんびつ)の難"の二難が競い起こる。これを回避する途は、万民一同が謗法を断って正法に帰依(きえ)することである。それによって、国は仏国土となるのである。
 正法を持つ我々の努力なくして、仏国土は実現されない。日顕上人の御命題である地涌倍増の達成に全力を傾注し、立正安国実現のため、本日ただいまから、さらなる大前進を期していただきたい」(趣意)」
と大獅子吼の御指南を下された。
 御指南の後、日如上人猊下の大導師のもと、会場を埋め尽くした3万4千余人の僧俗が唱和して、題目を三唱。この題目は、御指南のままに大折伏戦に挺身(ていしん)する決意の発露であり、同時に、末法の闇を照らしゆく厳(おごそ)かな光のごとくでもあった。
 こうして、東日本決起大会も大歓喜の中に終了し、いよいよ日蓮正宗は、明年の『立正安国論』正義顕揚750年・地涌倍増と大結集に向けて、最終段階への本格戦に突入したのである。


   


 
▲3万4千余名の結集をもって大成功に終わった東日本決起大会