日蓮正宗に
京都・住本寺が復帰、網走・得成寺が返還

(『大白法』H22.6.1)

 このたび、5月21日に京都市東山区・住本寺が日蓮正宗に復帰、また26日に北海道網走市・得成寺が返還された。
 住本寺は宗門有数の古刹寺院であるが、「正信会」に属する元住職の藤川法融が死去した後も、全くの無関係者に過ぎない山口法興による不法占拠が続いてきた。このような状況に対し長い間、寺院建物の明け渡し等を求めて訴訟が係争中のところ4月19日に山口が死去し、その遺族の申し出により住本寺御宝物・寺院建物等の財産一切が宗門へ引き渡され、日蓮正宗末寺として復帰した。
 早速、現住職である阿部郭道御尊師が赴任し、30年ぶりに本来の正常な宗教活動が再開され、今後住本寺復帰奉告法要を奉修すると共に、訴訟は終結の手続きを取り、住本寺事務所も閉鎖する予定。
 得成寺では、元住職であった里内信徳が、不行跡で寺院運営を破綻寸前にまで貶(おとし)めたため、宗務院よりたびたび指導を受けた。しかしながら改善が期待できないため住職を免ぜられ、後任住職・川瀬良大御尊師が派遣されても寺院を明け渡さず不法占拠を続けた。そこで宗門は里内を擯斥処分に付すと共に、寺院明け渡しを求めて係争中であった。
 今般、本人より寺院財産の一切を宗門に返還する旨の申し出により宗門に引き渡された。得成寺は今後も現在の得成寺事務所において宗教活動を行う。