安保法案:公明離反の学会員次々

-自民と協調に「失望」―
(<毎日新聞>H27.7.27 21:7)

 安全保障関連法案審議の舞台が参院に移った。日を追って国民の批判が高まる中、自民と足並みをそろえる公明党の足元で、地方議員や支持母体の創価学会員たちの反発や離反が起きている。平和を訴え、与党の「ブレーキ役」を自任してきた党はどこへ向かうのか。
 愛知県武豊町の本村強町議(62)は創価学会員でありながら、昨年秋に公明党を離党した。「失望しました。平和の看板を掲げてきたのになぜだ、と」
 公明党議員だった昨年6月、集団的自衛権に反対する意見書案を共産党議員らとともに議会に出した。自民系議員らを説得し、1票差で可決させた。これが後に反党的行動だと問題視され、「信念を貫きたい」と党を去った。
 今春、町議選に無所属で出ると宣言。学会関係者に「あなたの個人票は(学会票の)2%しかない」と警告されたが前回並みの得票で3選された。無党派層に共感が広がり、一部の学会員も陰で応援してくれたという。
 和歌山県岩出市の創価学会員、春村徳龍(のりたつ)さん(53)は19日、大阪での安保法案反対デモに家族で参加した。「法案は平和を求める学会の教えにそぐわない。『自民党の歯止めになる』と公明党への投票を呼びかけてきたが裏切られた思いだ」
 デモ行進では、創価学会のシンボルである赤黄青の三色旗に「バイバイ公明党」などとプリントしたプラカードを掲げた。別の学会員がデザインし、ツイッター上で配布していたものだという。

 ツイッターには、東京都内の抗議デモで同種のプラカードを掲げる参加者の写真も投稿されている。春村さんは言う。「今は『点』に過ぎないが、線になり面になれば党に脅威となる。法案を止めるには学会員が声を上げるしかない」【町田結子、日下部聡】