創価学会破折
呆(あき)れた!創価学会の厚顔無恥な宣伝報道
―ブラジル・日本人移住100年祭の"真実"―
(『慧妙』H20.8.1)

【"皇太子さまもSGIの演技に身を乗り出した"!?】
―『聖教』の宣伝報道の真相を暴(あば)いた『週刊朝日』―
 最近には珍しく、『週刊朝日』(H20.8.1)に学会関連の記事が載(の)った。題して「皇太子さまと同席した創価学会の"御曹司"」。
 記事の内容は、7月1日付『聖教新聞』の、ブラジル・パラナ州で、去る6月22日(現地時間)に開催された「日本人移注100年祭」についての報道に関するもの。
 記事は次のように書き出す。
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 何げなく『聖教新聞』(7月1日付)に目を落とした宮内庁幹部は、1面左上に掲載された写真を見て困惑(こんわく)した。壇上で、にこやかに微笑(ほほえ)む皇太子さま。そしてその5人置いた右側には、やはり笑顔で拍手をする池田博正・創価学会副理事長(55)―ある式典で、この2人が並んだカラー写真が大きく載っていたからだ。紙面の中央には、式典で学会員たちが"組み体操"を披露(ひろう)する姿がさらに大きなサイズで紹介されている。
〈ブラジルパラナ州で日本人移住100年祭〉
〈SGIメンバーらの熱演〉

などと大見出しが並び、
〈式典には、皇太子さま……式典委員会の招聘(しょうへい)を受けた池田大作SGI会長の名代として池田博正SGI副会長が出席した〉
とある。さらに、
〈大会関係者は語った。「見事な演技もさることながら、役員の方々も式典成功のために献身的に協力してくださいました。素晴らしい振舞いでした。世界の平和には皆さんのような青年が必要です!」〉
などと自画自賛が続く。「なぜこんなことに……」
 思わず出たため息とともに、宮内庁幹部にこんな思いが頭をよぎった。「これでは、皇太子さまが"学会の広告塔になったのでは"と見られないか。皇室と創価学会との距離を誤解されなければいいが……」
(『週刊朝日』H20.8.1)
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 宮内庁幹部の心配は的(まと)を射たものといえよう。とくに「皇室と創価学会との距離を誤解されなければいいが」という心配は。
 では、あらためて『聖教新聞』(7月1日付)を見てみよう。
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 和太鼓など、祝賀の演奏、演技に続いて登場したのが、、ブラジルSGIのタイヨウ(太陽)音楽隊、ノーヴァ・エラ(新世紀)鼓笛隊である。日本の民謡「八木節」をモチーフにしたマーチが、観客を魅了(みりょう)した。
 圧巻だったのは、SGI青年部を中心とした200人による組み体操。
 スピード感あふれる演技が、場内の空気を一変した。
 グラウンドいっぱいに3段円筒、4段円筒を作り上げていく。初挑戦となった女子部の"人間ピラミッド"にも大拍手が送られた。
 終盤、2つの4段円筒から、ブラジル、日本両国の国旗をイメージした垂(た)れ幕がたなびくと、場内の盛り上がりは最高潮に。
 壇上の来賓(らいひん)たちも、身を乗り出して見入っていた。
(『聖教新聞』H20.7.1)
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 これを読んだなら、宮内庁幹部でなくとも「皇室と創価学会との距離を誤解されなければいいが」と心配になる。
 というのは、おそらく『聖教』を読んだ学会員は誰もが皆、"そうか、皇太子殿下も、ブラジルSGIの素晴らしい演技に見入られていたのか"と思っただろうし、さらには、"皇太子殿下にも、創価学会の素晴らしさを理解していただけたに違いない""これで、広宣流布がまた一歩近付いた"と思い込んだに違いないからだ。


【"式典では特定宗教の名は出さない"】
―その領事館の注意も『聖教』報道で水の泡(あわ)―
 だがそれは、創価学会のプロパガンダによって生み出された儚(はかな)い幻想というもの。実際の式典の全体像とは、だいぶ違うのである。
 その点について、『週刊朝日』は次のように裏話を暴露(ばくろ)している。
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 (※池田博正の出席につき)創価学会広報室は、「長年にわたる日伯の友好交流の貢献に対し、池田SGI会長が式典委員長名で式典委員会から招聘を受けたもの。名代として池田博正副会長が出席しました
と説明するが、主催者側の認識は少々違うようだ。
 「われわれ日系社会のメンバーが博正氏を積極的に招待したというよりは、BSGI(※ブラジルSGI)から"池田会長を招待したい"との申し出を受けたのです。BSGIには大変お世話になったし、博正氏はわざわざ日本からいらっしゃるという。せっかくですから、来賓としてご招待します、となったのです」(ニシモリ執行委員長)
 しかし、式典を主催した州政府や日本領事館からは"注意事項"があった。
 「領事館からは、"宗教関係は気をつけてください"と言われていました。つまり、皇太子さまがいらしているのだから、"特定の名称は言うな"ということです。ですから、式典で博正氏の紹介もしていませんし、音楽隊や組み体操についてもプログラムにBSGIの文字は載せず、場内でアナウンスもしていません」(同)
(『週刊朝日』H20.8.1)
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 すなわち、皇太子殿下と池田博正は、同じ式典に列席し、目の前で繰り広げられるブラジルSGIの演技を観覧したことは確かだが、会場において博正が公式に紹介されることもなく、また、演技者たちがブラジルSGIのメンバーであることも知らされなかった、というのである。
 しかし、その模様が、前述のように『聖教』で宣伝されてしまっては、何にもなるまい。
 また、そもそも池田博正が出席できたのは、ブラジルSGIの要請を受けた執行委員による配慮の賜物(たまもの)だった。
 SGIが自ら働きかけをしておきながら「招聘(※礼をつくして人を招き呼ぶこと=『広辞苑』)を受けた」などと書くのは、おこがましいにも程があろう
 しかし、『聖教』からは、そうした事実は一切窺(うかが)い知ることはできない。できないどころか、主催者や大会関係者の讃辞(さんじ)を載せることによって、あたかも列席者全員がブラジルSGIに讃辞を送っていたかのように勘違いしかねない記事に仕立て上げられているのである。
 もっとも、書かれていることに「ウソ」があるわけではなかろう。だがそれは、真相をそのまま反映した「真実」では、けっしてないのだ。
 これぞ創価学会流プロパガンダの真髄(しんずい)、と言いたくなるような記事だが、ではなぜ、創価学会はここまでして、皇室と創価学会との関係を、少しでも近しいものにしておきたいのだろうか―。
 その動機については、昔、創価学会員の間に密(ひそ)かに流れていた「話」が、あるいは重要なカギとなっているのかも知れない。
 その「話」とは、"亡くなった戸田会長は、次は皇室の中に生まれてきて、やがて日蓮正宗創価学会に帰伏する。その時こそ「王仏冥合(おうぶつみょうごう)」の時であり、「広宣流布」の時だ。そして、戸田会長逝去(せいきょ)の2年後にお生まれになった浩宮様(※皇太子殿下)こそが、戸田会長の生まれ変わりだ"というもの。
 今回の『聖教』の記事は、こうした「話」を信じ続けている学会員にとっては、まさに"王仏冥合"は目前だ、と映(うつ)ったに違いない。
 また、そこまでではなくとも、先述のように、皇室と創価学会の距離が縮まったかに感じ、広宣流布が大きく進んだと感じた学会員は多かっただろう。
 一般報道から目を背(そむ)けるよう教育され、"『聖教新聞』こそが、真実を伝える唯一のマスコミ"と思い込まされている学会員たちは、このようにして洗脳され続けていくのである。
 そして、創価学会が描き出した幻の広宣流布展望に踊らされ、『聖教』を必死に啓蒙(けいもう)し、選挙運動に精を出し、身を搾(しぼ)るようにして財務を続けているのだ。
 そのようにして、無間地獄への道をまっしぐらに突き進んでいる、創価学会員の目を醒(さ)ますことができる方法はただ1つ。我々、正法正義を持つ日蓮正宗僧俗が、粘り強く再折伏を展開していくことである。


▲ブラジル移民100年祭を報じた『聖教新聞』


▲『聖教』のプロパガンダ報道の"裏"を暴いた『週刊朝日』(H20.8.1)