創価学会破折資料
囁(ささや)かれ始めた池田大作の国会喚問!?
―創・公の関係が参院予算委で問題に―
―「当選すれば"上納金"、記念日には"P献金"」!?―
―常識外れの学会・公明党の関係を解明せよ!!―

(『慧妙』H19.11.1)

 10月16日、参議院予算委員会の場に緊迫した空気が流れた。民主党副代表の石井一議員が、自公連立政権と公明党の在り方を質(ただ)し、元公明党議員・福本潤一氏の国会喚問を要求したからだ。
 なぜ福本氏の国会喚問が必要か、本紙の見解を示す。


【緊迫の10.16参議院予算委員会】
―政教一致問題に斬(き)り込んだ民主党―
 10月16日に行なわれた参議院予算委員会。この日質問に立った民主党副代表の石井一議員は、「今日は、自民党、公明党の連立政権について意見を申し述べたい」として、自・公両党の関係、公明党における"政治と金"の問題、創価学会と公明党との政教一致問題について、政府などの見解を質(ただ)した。
 中でも"政治と金"の問題について鋭い質問を浴びせると、これに対して冬柴国土交通相が色をなして反論する場面があった。その緊迫した空気が少しでも伝わるように、参議院の議事録からそのまま引用する。

〈石井一君〉具体的な問題を1つ提示さしていただきたいと思います。
 本年の6月15日に本院議員、公明党所属の福本潤一君が本院で記者会見を行ない、公明党を痛烈に批判し離党を声明したが、公明党はこれを除名処置にした。
 さて、彼の会見の発言の中の一連として、参議院議員は当選したら6百万円、衆議院議員は3百万円を党本部に上納した、6年前もやったと。代表の神崎名義の下(もと)に信濃町へそれをやったと。党に3百。
 この問題を総務大臣、御承知ですか。
〈委員長(鴻池祥肇君)〉速記止めてください。
〔速記中止〕
〈委員長(鴻池祥肇君)〉速記を起こしてください。
 ただいまの石井一君の質問に対して、総理以下閣僚、どなたか御答弁されますか。
〈石井一君〉それじゃ、答弁要(い)りません。答弁要りません。
〈委員長(鴻池祥肇君)〉それでは、石井一君。
〈石井一君〉この国会で最も重要な問題は、政治と金という問題になっているんですよ。自公協議の中では公明党がクリーンを主張し、1円の領収書まで要求しているんですよ。だから、このような不明な上納金はどうなったのか。私は政治資金のその資料を調べてみたが、どこにも載(の)っていない。こんな不透明な金があるんだろうか。政治と金と言っておる場合、これぐらい重要な問題ないか、というふうなつもりで問題の指摘をいたしておるわけであります。
 もしこの問題が事実であれば、これは公職選挙法違反という問題にもなるんじゃないですか。総務大臣の見解を求めたい。
〈国務大臣(増田寛也君)〉事実関係については承知しておりません。
〈石井一君〉さらに、政府にお伺(うかが)いをいたしますが、P献金というのがある。P献金というのは、プレジデント、池田名誉会長のことを指す、外国から2百個の称号をもらったというので、国会議員1人当たり30万円ずつ徴収される。こういうことなんですね。これは、いったい公職選挙法違反なのか、政治資金違反なのか。大いに政治家の拠出している金という問題においては関係がこざいます。
 これは確実にこれから解明をしなければいかんという問題ですが、この問題について……(発言する者あり)
〈委員長(鴻池祥肇君)〉答弁は、今質問中ですからちょっと待ってください。最後まで質問してください。
〈石井一君〉冬柴さん、あなた、このP献金されたことありますか。
〈国務大臣(冬柴鐵三君)〉P献金が何物か知りませんけど、私はそういうことはいたしておりません。
 それから、先ほど上納金とか何とかおっしゃいましたけれども、私は連続7回当選さしていただきましたけれども、そういうお金をどこへ出したんですか、どこへ出したとおっしゃるんですか。私は、党に対する公認料ということで衆議院の場合には3百万、というよりは、もう少しきっちり調べた方がいいと思いますけれども、年収、いただく報酬の2ヵ月分を党に出しています。しかし、それ以外のところに出したことはありません。
〈石井一君〉冬柴大臣は重要な発言をされました。(発言する者あり)
〈委員長(鴻池祥肇君)〉御静粛(せいしゅく)に。
〈石井一君〉我々は、公認料というのは、自民党でも民主党でも党からもらうんですよね。党に上納するわけですね。それは結構でしょう。それだけ皆さん金が潤沢(じゅんたく)にあるんなら。しかし、その記録はどうなっておるのか、というのは大きな問題でなかろうかと思います。
 それから今、冬柴さん、あなた3百万円の公認料を払ったけれども、3百万円といったら、ちょうど衆議院議員として、金額は1にしておるけれども、さてさて、これ総額2億4千万から上る金ですよ。どこへどう処理されたかというのは政治と金の問題として追及していかにゃいかんと思います。
 それから、あなたはP献金を払わなかったと言ったね。この場所で言ったんですよ。よくそこへ、閣僚の席に座っておれますね。この言葉は重いですよ。もう1遍言ってください。P献金はやったことがない、党にお金を上納したことはない、ということをはっきり明言しておいてください。
〈国務大臣(冬柴鐵三君)〉したことはありません。
 もし、したことがないということになれば、あなた自身も議員辞めますね、そこまで言うんだったら。どうですか。
〈石井一君〉ちょっと常軌を逸(いっ)した発言じゃないかと私は思うよ。
 あのね、それなら当院に福本潤一君を招致して証人喚問か参考人として意見を聴き、事実が何であったかということを、まずやっていただきたいと思います。委員長、いかがですか。
〈委員長(鴻池祥肇君)〉ただいまの石井君の発言につきまして、後、理事会において協議をいたします。



【"上納金""P献金"明言した福本氏】
―真相解明のため関係者の国会喚問を!―
 石井議員の質問にもあったように、本年6月15日に公明党に離党届を出した福本潤一氏は、その後、本紙や週刊誌の取材などに応えて、創価学会と公明党の関係、その"政教一致"の実態を、赤裸々に告発してきた。
 その中でも、ことさら公明党の神経を逆なでしたのが"政治と金"の問題。
 すなわち、『週刊現代』は、7月7日号から3周連続で、フリージャーナリスト・山田直樹氏による福本氏へのインタビュー記事を掲載したが、7月21日掲載文の記事の見出しが「公明党『2億3千7百万円』裏ガネ&裏献金疑惑」となっていたことなどを奇貨とし、公明党は、同記事が刑法の名誉棄損(めいよきそん)罪に該当する、として、週刊現代(講談社)発行人の渡瀬昌彦、同編集人の加藤晴之の両氏を被告訴人とする告訴状を東京地方検察庁に提出した。
 福本氏は、公明党が問題にした記事の中で、石井議員が質問した"上納金"について、次のように述べていた。
 「参議院議員なら6百万円、衆議院議員なら3百万円。公明党の国会議員は、当選したらこの額を党本部に"上納"しなければなりません。しかも、この"上納金"は、公明党とその支持母体である創価学会に当選させていただいたお礼という意味合いが強い。つまり、"当選御礼金"なのです。」
 「私自身は、初当選した'95年に新進党の市川雄一政務会長(当時)から説明を受けました。1年百万円として任期6年の参院議員は6百万円、任期4年の衆院議員は、解散もあるから3百万円ということでした。'01年の2回目の当選時は、秘書を介して指示があり、自ら6百万円を振り込みました。」
 『週刊現代』は、この福本発言を元に独自の調査を行ない記事にした、というのであるが、公明党は「公明党を除名された福本潤一参院議員の発言を鵜呑(うの)みにして、相当な取材を行なわずに名誉棄損に及ぶなど『極めて悪質』『極めて欺瞞(ぎまん)的』」だとして刑事告訴に及んだ。
 しかして今回、石井議員はこの問題を真っ向から取り上げ、その真偽を質したのである。
 また石井議員は、「P献金」なるものに言及しているが、これも福本氏の、
 「公明党の議員は巨額の財務(学会に対する寄附行為)を行なっている、と思っている方も多いでしょう。私自身もそれ相応のご奉公(※財務と呼ばれる寄附)はいたしました。しかし、公明党議員に必要なのは財務だけではありません。その他にも、1月2日の池田名誉会長の誕生日や、5月3日の『創価学会の日』など、創価学会の記念日には、必ずポケットマネーを出さなければならないのです。私はだいたい毎回、5万円ほど捻出していました。このおカネがいったい何に使用されたのか、いまだにわかりません。
 昨年10月、池田名誉会長が2百個目の名誉学術称号を受賞しました。この際に、公明党では神崎(武法・公明党前代表)さんが率先して『お祝いを贈る』ということになり、私は30万円支払いました。他の公明党議員もみんな出しているはずです。それを"元手"に池田名誉会長を祝う大きな銘板が作られました。2百個の名誉学術称号が刻まれた、2m×4mくらいの巨大なものでした。
 結局、公明党議員は池田名誉会長と創価学会による『総体革命』(創価学会員による権力支配)の駒でしかないのです」(『週刊現代』7月7日号)
との証言に基づいたものであることは論を俟(ま)たない。
 石井議員が取り上げたこれらの福本発言から浮かび上がってくるのは、「政教一致」の根幹にある、公明党議員の池田大作への隷属(れいぞく)の姿であろう。
 公明党議員--そう表現することに語弊(ごへい)があるなら、少なくとも証言をした福本潤一氏は、当選させていただいた"御礼"との思いで、公明党と創価学会に6百万円もの大金を"献上"し、池田大作の誕生日や会長就任記念日ごとに5万円の祝い金を贈り、池田の名誉称号の総数が2百を超えた記念の銘板制作のために30万円を拠出しているのである。
 これはまさに、福本氏が、公明党を離党するまでは池田大作と創価学会に隷属していたことの、確たる証明であろう。
 ここに少なくとも1人の国会議員が、池田大作の、創価学会の"僕(しもべ)"である、という意識を持って国政に当たっていた疑惑が浮かび上がったのだ。これが、公僕である国会議員の在り方として、問題があるか否かを追及するため、福本氏を国会に呼ぴ、その真意・真相を確認する価値は充分にあろう。
 また、福本氏の"思い"をどう受け止めていたかを質すため、創価学会名誉会長・池田大作も召致すべきであろう。
 公明党とて、これに反対する理由は何1つないはずだ。何せ、国会喚問する人物は、公明党の議員たる資格無しとして、自ら除名処分にした人物なのだから。
 むしろ、国会という"公"の場で、福本氏が公明党議員として"失格"であったことを論証してみせ、併(あわ)せて、創価学会との「政教一致」疑惑を晴らす、千載一遇(せんざいいちぐう)のチャンスでもあるのだから、むしろ積極的に民主党の提案に同調してしかるべきである。
 もし、公明党がこれを避けて通ろうとするようなことがあれば、それはかえって「政教一致」疑惑を増大させることになろう。
 さあ、福本氏国会喚問への環境は整った。民主党は、公明党は、どう出るのか!?

石井一議員の質問
▲参議院予算委員会で質問する民主党・石井副代表(右)と、これに食ってかかる公明党・冬柴大臣

[資料]:石井一議員の質問(録画)