秋谷前会長以外に離脱僧まで学会離れ

―池田大作の頭破七分により求心力が低下!―
―工藤玄英(東京 立川市)が学会離れの心情を吐露―
―ニセ本尊正当化のパンフレットも全面否定―
―ついに始まった創価学会の大崩壊時代!―

(『慧妙』H24.3.1)

 前号掲載の「秋谷前会長が正宗寺院を訪問」との情報は内外に大きな衝撃を与えたが、こうした秋谷グループの動き以外に、今度は離脱僧の中にも学会離れが起きている、との事実が判明した。
 これは本紙の読者が、離脱僧グループ(青年僧侶改革同盟)発行の『創価学会の御本尊授与の正当性について』なるパンフレットを破折した本紙記事(2月1日号)を読み、改革同盟の中心者であった工藤玄英(東京都立川市。平成4年に宗門を離脱して学会側に付いた)に電話をしたことから、明らかになったもの。

【工藤は筋金入りの"学会僧"】
 工藤といえば、昭和52年路線(学会の第1次教義逸脱問題)以前からの、筋金入りの親学会派僧侶で、当時の御法主・第66世日達上人をして
 「『池田会長に衣(ころも)を着せれば即大聖人様だ』などという僧侶がいる。私はびっくりしました。(中略)さらに『自分は、会長が袈裟(けさ)・衣を着けたらそのまま大聖人であるから、もしも学会と宗門が手を切ったならば私は学会の方につきます』と言明しているそうです。全く私は情けないと思います。(中略)そういう人がいるから日蓮正宗の教義がおかしくなってくるのであります」(日達上人全集第2輯P729)
と嘆(なげ)かせた程の池田本仏論者である。
 ゆえに、平成3年以降、宗門を離脱して学会に付いた離脱僧の中でも、いわば別格的な存在であったのだが、その工藤も、今般、崇(あが)めてきた池田大作が無残にも頭破七分してしまったことにより、ついに学会離れを起こしたようだ。
 以下、本紙読者に工藤が語った内容を紹介する。

【誑惑パンフの真の作成者を暴露(ばくろ)】
 まず工藤は、「青年僧侶改革同盟」の名で発行されたパンフ『創価学会の御本尊授与の正当性について』に関し、
 「これ(※パンフ)はね、我々が書いたってされてますけれども、全部、学会なんです!学会の一部のね、人間の考え方をそのまま書いた。早く言えば!」
と述べ、当該パンフレットは、離脱僧の名を使っているが実際に書いたのは学会である、との事実を暴露(ばくろ)した。
 さらに、ニセ本尊を正当化しようとするパンフレットの内容については、
 「私は、そんなものは相手にしてません!
 私自身、原稿も見ていないし、タッチしていませんけど、できあがったパンフレットをちょっと見せてもらった、だけど、こんなことを書いて何だっ!これが私の結論なんです」
と、自身が作成に関わっていないことを重ねて述べた上で、その内容をキッパリと否定したのである。
 そして、その理由として、
 「御本尊のことは、こんなふうに簡単に書けるもんじゃないです!やっばりね、本山も知らない、大御本尊も見たことがない、そういう若者がただ『日蓮正宗は邪教だ、自分達がやっていることが正しい』という前提で書くものだから、正しい理論なんて生まれるわけがないです!」
と、日蓮正宗における伝統的な御本尊の取り扱いを否定して自前のニセ本尊を正当化しようとする、学会の姿勢を指弾した。
 以上のことから明らかなように、学会ではニセ本尊作成の当初から離脱僧の名を利用し、あたかもニセ本尊が日蓮正宗の御本尊と変わりがないかのように装ってきたが、当の離脱僧(それも長く僧籍にあった工藤玄英など)は、こうした学会の主張が誤っていることを承知しているのである。

【「大聖人が泣いている」】
 さらに工藤は、パンフレットについて、重ねて
 「学会のやっていることが全て正しい、ということをべースに書かれているものだから、これを読んで納得する方が、どれだけいるのかな、と思います」
と切って捨てた上で、学会の在(あ)り方についても
 「学会の素晴らしさも否定しませんけどもね、学会が全て正しくて本山を邪宗と称してやっているわけでしょう。でも私に言わせると、(学会から)言われたとおりにね、そんなに簡単に間違っているわけなんか、ないですよ」
 「とにかく、こういう状況がずっと続いていましてね、大聖人も泣いているんだよ」
と批判した。
 もっとも、大聖人の御意を推(すい)し奉(たてまつ)るならば、袈裟・衣を着けた工藤らが大聖人の正統宗門に背(そむ)いて学会に加担(かたん)したことこそ、宗祖の末弟にあるまじき醜態(しゅうたい)と、お嘆(なげ)きになられていることであろう。

【いよいよ鮮明になった学会大崩壊】
 ともあれ、こうして、離脱僧を利用した学会のニセ本尊正当化や、日蓮正宗誹謗の論調を批判した工藤は、
 「私もね、(学会に付いて)20年経ちましたけど、最初はこうじゃなかった。だんだん変わってきちゃったの。こういう形では、残念ながらね、僕個人としてはやっていられない」
と、自らの学会離れの心情を吐露(とろ)した上で、
 「やっばり大聖人の仏法に照らしてへこっち(学会)が正しくて向こう(本山)が間違っているなどと、我々の立場で言えるもんじゃないでしょ」
 「真実が伝えられていない、これが現状ですね。聖教新聞なんて(学会の)良いことばかりしか言わない。機関紙だから、悪いことを載(の)せる必要はないけど。でも学会員の中にも、疑問を持っている方はたくさんいて、皆さん、何も納得していない
 「考え方を変えないと、いろいろな意味で大聖人の仏法がおかしくなっちゃう。ある意味、死にかかっている。だからといって、今すぐ、こうだ、というわけにもいかないんですよ」
等々と、日蓮正宗を謗じてきた学会の誤りや、真実を報じない大本営発表的な学会報道の欺瞞(ぎまん)、学会には正法が死滅しはじめていること(実際は、日蓮正宗と離れた時点から、すでに学会には正法は存在していない。それを今、ようやく感じ始めた、ということ)について語ったのである。
 まさに、離脱僧の学会離れであるが、学会離れを起こしているのは工藤ら離脱僧だけではない。工藤の言葉の端々からは、学会離れを起こした会員達が密(ひそ)かに離脱寺院の門を叩いていることが窺(うかが)われた。
 それもこれも、すべては池田大作の頭破七分によって、学会の求心力が著しく低下し続けているためである。 秋谷グループ、離脱僧、一般会員達―いよいよ、創価学会の大崩壊時代が始まった。


▲工藤玄英がいる大宝寺(かつての長栄寺を工藤らが寺号変更したもの)と「青年僧侶改革同盟」の作成とされるパンフレット。工藤は、このパンフレットを作成したのが学会であることを暴露!