創価学会激震!
反学会に転じた池田名誉会長の「金庫番」

(『週刊現代』H23.9.24)

(前略)
 埼玉・所沢市にある「能安寺」という寺の機関紙(9月1日付)に書かれたコラムが、創価学会関係者の間で大きな話題を集めている。「ある学会幹部の入講」と題したコラムの内容は、聖教新聞社専務理事などを歴任した中西治雄氏が今年7月、学会と対立関係にある日蓮正宗(以下、宗門)の信徒になったというもの。中西氏は、池田氏が会長に就任(1960年)する前の'50年代から側近として仕え、一時は「影の会長」「池田氏の金庫番」と呼ばれていた人物である。
 裏方として、池田氏を公私にわたって支えていた中西氏だが、1度だけ表舞台に立ったことがあった。それが'89年6月に起きた「捨て金庫事件」だ。横浜市のゴミ処分場で、現金1億7千万円が入った金庫が見つかり、捜査の結果、金庫は聖教新聞社からゴミとして出されたものと判明。世間では「学会の裏金ではないか」と囁(ささや)かれた。このとき、「20年以上前に、自分が学会内で不正に蓄財したカネで、その存在を忘れているうちに誤って捨てられた」と名乗り出たのが中西氏だった。
 「当時、中西氏は会見を開きましたが、説明はしどろもどろ。約2億円もの大金の存在を忘れていたというのに、自宅を担保に350万円を借金していたことも判明した。あまりに不自然で、学会内部でも『中西氏が池田氏と学会のために泥を被った』という見方をする者は少なくなかった」(元創価学会幹部)
 以来、学会の役職から身を引き20年以上、一学会員として沈黙を守ったが、ここへ来て対立する宗門側への転身。本誌が都内にある自宅を訪ねたが、中西氏は、
 「その件については、どなたにもお話ししないことにしています」
と語るだけだった。
(後略)