学会攻撃抑えるために公金横領!?

―"裏社会"との繋がり利用して右翼抑える―
―これが公党のやることか―
―『フライデー』H22.12.10より―


@公明党幹部が、右翼の学会攻撃(街宣活動)抑えるために政財界のフィクサーに依頼
'93年3月初め、公明党の東京都議会議員団長の藤井富雄(現在86)と、元東京都副知事で参議院議員(当時)の続訓弘(つづきくにひろ=現在80、元総務庁長官)が、政財界のフィクサーとして知られる朝堂院大覚(ちょうどういんだいかく)氏に対して、学会攻撃をする右翼の街宣活動を抑えるよう依頼した。

●今、右翼の街宣に手を焼いている。"税金ドロボー創価学会は解散せよ"とか、"国賊・池田大作は日本から出て行け"と街宣車を連ねてがなり立てる。"ルノワールの絵画取引をめぐる疑惑で池田先生に5億円が渡っている"とか"女を囲っている"と、まるきりデタラメを言い散らし、実に迷惑だ。特に「大行社(たいこうしゃ)」と稲川会系の「優政会」が目に余る。総裁(朝堂院氏を指す)の手で彼らの街宣活動を抑えてもらえないだろうか(藤井富雄と続訓弘/『フライデー』H22.12.10)
-----------------------
彼らはほとほと困り抜いていたからこそ、わしに抑えを頼んだのだろう。藤井は、池田の意向なしで動ける人間じゃない。つまり、池田自身が困っているのだと、わしは踏んだ。当時、警視庁がルノワール疑惑で池田の事情聴取に踏み切るといった情報が流れ、池田は心底怯(おび)えていたのかもしれない(創価学会広報室は「指示を出した事実はない」と否定)(朝堂院大覚/『フライデー』H22.12.10)


A学会攻撃抑えるために5億円の支払を約束
朝堂院大覚氏は公明党側に対し、街宣活動を停止させるための資金として5億円を要求、藤井はこれを応諾した。
●「大行社も優政会も街宣は中止、都議選は立たず、となった。彼らにこれを納得させ、約束を守らせるのに5億円が必要だ。用意してくれ」(朝堂院大覚)と伝えた。これに藤井氏は「分かりました。その通り処理します」と答えたという。(『フライデー』H22.12.10)


B上記費用捻出のために公金を横領
―伝票捏造して裏金捻出―
 藤井、続の両氏は、再び「藍亭」に朝堂院氏を招待し、頭を深々と下げて、こう新たに提案した。
 「現在、お台場にフジテレビの社屋を建てています。工費が6百億円。ここで5億円作っていただく。それでどうでしょう」
 朝堂院氏はこの話を呑んだ。「お台場は元都有地だから、藤井も続もお台場の開発絡みでは、その立場から許認可などの無理が利くのだろう」と推察したのだ。フジテレビの新本社となるFCGビルの建設は、'93年から着工している。
 朝堂院氏は5億円集金のため、女性事務員をお台場の工事事務所に派遣したが、この作業が煩雑だった。さまざまな商社など取引先宛てに何枚も伝票を書かされ、しかも1回につき5百万〜1千万円ぐらいの入金にしかならず、5億円に達するなどほど遠かったのだという。
 「それでも1年ばかりかけて1億円ちょっとの集金はしましたか。だが、面倒でたまらない。それで藤井に『なんとかしろ』と電話したら、『公明の代表に就任したから、表立って動けなくなった』という。続も担当を外れたといい、約束のカネをうやむやにされかかってきた」(『フライデー』H22.12.10)

------------------------------------------------------------
 国民全体の奉仕者であるはずの国会議員が、学会を守るために如何に力を注いでいることか。学会を守るにしても、国会議員として公然と右翼に対峙すればよいものを、"裏社会"に精通した者を使い、しかもその費用を公金から賄うとは!!公明党が創価学会の"私党"であり、学会を守るためなら平気で法を破る存在であることがよく分かる事件である。
 '94年12月、公明党は公明新党と公明に分党し、藤井富雄は都議の身で公明代表に上った。右翼対策の裏工作奏功に対する論功行賞か。(法蔵)


 問題は朝堂院氏の告発について、藤井氏、続氏がどう反応するかである。
 藤井氏は現在、「東京都議会公明党顧問」の肩書を持つ。都議会公明党に彼を訪ね、朝堂院氏のことを質してみた。彼は86歳。自ら「大病は患っていないが、耳が遠く、物忘れがひどい。認知症だ」などと釈明し、都合が悪い質問には「分からない」と、忘れたフリを通していることも疑われた。以下は藤井氏の弁。
 「朝堂院なんて男に覚えはないですよ。池田先生は私に『右翼の街宣車を止めろ』なんて1度たりとも言ったことありません。やるんだったら私が独自でやります。大行社の岸さんは知ってる。岸さんの葬式にも行ったことがあると思うんだ。要するに党本部や学会本部に変な街宣車が来て、それは追っ払ったよ。でもそれは取引して収めることじゃなく、人間対人間の関係で収めるから、向こうもこちらの言うことを聞くんだよ」
 続氏も存命だが、彼もまた怯えたようにとぼけ、当初は朝堂院氏の存在すら知らないと否定したが、徐々に「事件の関係者全員がそろった場でないとお話しをしない」などと、主張を修正した。
 朝堂院氏は'93年以降、1度として藤井、続両氏に未払い額の支払いを求めていないそうだが、彼らが取引の事実まで否定するのであれば、時効を承知で請求すると語った。(『フライデー』H22.12.10)


【ルノワール絵画取引事件と創価学会関連年表】
月日
内容
'8311月
・東京富士美術館、開館
'893月
・帝国ホテル「桂の間」でルノワールの絵画2点が取引される
7月
・東京都議選。公明党は3議席減らして26議席獲得
'906月(〜'91年5月)
・東京国税局、創価学会を税務調査(資料調査課)
秋から
・東京国税局調査第1部、三菱商事の税務調査に着手
9月18日
・三菱商事、絵画2点を41億円で東京富士美術館に売却
暮れ
・創価学会、宗門と全面戦争
'91 3月
・朝日新聞が「三菱商事、ルノワールの絵画取引で15億円不明」と報じる。三菱商事が記者会見
4月
・読売新聞、創価学会副会長が売買の席に同席と報道
6月27日
・三菱商事社長、株主総会にて創価学会・八尋ョ雄 副会長に依頼されて絵画を買ったことを公表
7月
・警視庁、八尋副会長を事情聴取
11月
・大石寺、池田大作氏を破門
'927月
・続訓弘氏、参院選比例区に公明党から出馬し、初当選
'93 3月初め頃
・藤井富雄、続両氏、朝堂院大覚氏に「街宣抑え」を依頼
4月
・東京国税局、2法人と3個人を所得税法違反で東京地検に告発
・フジテレビの新本社となるFCGビルが港区台場で着工
5月27日
・特捜部、立花玲子氏を法人税法違反で逮捕
6月
・東京都議選。公明党は25名当選
7月
・衆院選。公明党は51名当選
8月
・池田大作氏の「デエジン発言」。細川護煕内閣が発足し、"予言"どおり、公明党からは4人が大臣に
'94 4月
・羽田孜内閣が発足し、公明党からは6人が入閣
12月
・公明党が公明新党と公明に分党、藤井氏は公明代表に
'96 6月
・お台場のFCGビルが完成。フジテレビは河田町から移転
'9910月
・小渕恵三第2次改造内閣で、自自公が連立。公明党が与党に
'10 5月
・池田氏、会長就任から50周年
11月
・創価学会、創立80周年を迎える