[公開質問状] 去る2月28日付文書にて伝えたとおり、東京高等裁判所は2月13日、創価学会幹部3名に対し名誉毀損(めいよきそん)による損害賠償を命ずる判決を下しました。
当該事件は、「理境坊所属妙観講」と同講々頭である小生に対し、全く根拠のない悪口・中傷を浴びせた違法ビラを、深夜、全国に大量配布したもので、東京高裁は、その違法性を厳しく弾劾(だんがい)して3名の実行犯(いずれも学会幹部)に賠償金の支払いを命ずると共に、この違法ビラの作成・配布は、そうとう多数の創価学会員が組織的に行なった犯行である、と認定しました。
この判決を受けて、小生は、右事件の概要を文書に認(したた)め、『創価学会永遠の指導者』と称する貴殿に知らせて、今後、同様の犯罪行為が行なわれないよう、貴殿から会員達に厳重注意すべきことを求めたのであります。
しかるに、その後、右事件の実行犯である3名の学会幹部(及び代理人たる学会弁護団)は、この判決を真摯(しんし)に受け止めて反省するでもなく、かえって自らの正当性を主張して最高裁判所に上告に及びました。この一事は、まさに実行犯の3名はもとより、創価学会としても本件に何らの道義的責任を感じておらない、まったくの無反省である、ということを物語っている、といえましょう。
また、小生が貴殿に文書を送付した直後の3月下旬には、妙観講の婦人講員2名が、学会員への折伏活動についての謂(い)われなき嫌疑で、1度の事情聴取もないまま不当逮捕される、という事件が勃発しました。
まるで、報復としか思えないタイミングですが、果たせるかな、"この逮捕は有力元都議が警察署へ赴(おもむ)き立件を要請したことで実現したものである"との、警視庁筋からの重大情報が寄せられました。
小生らがこの情報に驚いている矢先、今度は『週刊新潮』(4月17日号)が、
「公明党のドンが警察に圧力をかけた」
との見出しのもと、所轄警察署に圧力をかけて不当逮捕を実現させたのは公明党の藤井富雄元都議である、との実名報道に及んだのです。
以来4ヶ月が経過しますが、この記事に対し公明党・藤井氏からの正式な抗議・反論が一切なかったことを見ると、どうやら報道は真実だったのではないかと思われます。
この、現役引退している有力者・藤井氏の動きの蔭(かげ)には、貴殿から藤井氏への指示があった、との声が聞かれますが、それがもし真実だとすれば、"政教一致"の疑惑にもつながり、事態はますます重大であります。
なお"政教一致"といえば、5月12日には元公明党委員長・矢野絢也氏が創価学会などを相手取って訴訟を起こし、以来、学会・公明党の政教一致問題等について問題提起する発言を続けています。
これに多数の野党議員が関心を示し、矢野氏および貴殿の国会への参考人召致が取り沙汰されるようになりました。
小生等も、前の不当逮捕事件と絡んで、政教一致問題と貴殿の関わりにつき、重大な関心を持つ次第であります。
さて、冒頭に述べた違法ビラ配布事件ですが、去る7月10日、最高裁判所第1小法廷は、5人の裁判官の全員一致の意見で学会側の上告を棄却しました。
ここに学会幹部ら3名の敗訴と、同事件が多数の学会員による組織犯罪であることが、最終的に確定したわけであります。
以上、ここ半年間の動向を挙げてきましたが、これらを踏まえ、「創価学会永遠の指導者」たる貴殿に次の点を公開質問いたします。
これは、今後、学会員による組織犯罪が再発するかどうか、また学会・公明党による権力濫用(らんよう)が行なわれるかどうか―等を知るために、極めて重要な質問でありますので、真実ありのままをお答えください。むろん、回答できないので無視黙殺する、というのも1つの回答であります。
問1、創価学会幹部らが組織を挙げて違法ビラを配布し、司法の場でも厳しく弾劾された事件について、貴殿は「創価学会永遠の指導者」として、学会幹部らに、今後このような犯罪を犯さぬよう厳重注意を与えましたか?
問2、婦人講員2名の不当逮捕事件に関し、貴殿は公明党の創立者として、藤井富雄元都議に、警察への働きかけを指示しましたか?していないとすれば、どうして藤井元都議が動いたのでしょうか?
問3、創価学会・公明党の政教一致問題について、国会から参考人召致があった場合、貴殿は日本国民の当然の義務として出席されますか?もし出席を拒否するとしたら、それは「健康上の理由」となりますか?
問4、貴殿はすでに齢(よわい)80に達し、人生の総決算を目前にしています。そこで伺(うかが)いますが、貴殿はかつて「師匠が地獄の相で死んでいっても、ついて行くのが弟子だ」と教示しています。これは、貴殿自身が、地獄の相で死んでいくことを想定しての言葉と思われますが、貴殿は仏教者として、自身が地獄に堕(お)ちる。ことは十分ありうると考えているのですか?
以上、4つの公開質問に対し、回答ください。内容はごく簡単なものですから、回答は本状到着後10日以内にお願いします。
平成20年8月9日
東京都杉並区西荻北5-4-3 _
理境坊所属妙観講々頭 大草一男
東京都新宿区信濃町32番地
創価学会本部内
創価学会名誉会長 池田大作殿